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眠れぬ夜  作者: 七宝
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たけのこの里

新連載(*Φ∀Φ)

 9月19日(月)11時ごろ、私は普段より早めに布団に入った。ふとんに入って、ふと思ったのだ。

 

 たけのこの里。たけのこの里ってどんな構造だったっけ。下にビスケットの台座があって、そこに円錐の形のチョコが乗っているのか? それか、円錐形のビスケットにチョコがコーティングされているのか?


 明日は早いのに⋯⋯気になる! 気になりだしたら眠れない!


 いや、でも、ビスケットの台座の上にチョコが乗っていると仮定したら、下の台座の面積の分しか接着面がないから、取れてしまうかもしれない。


 でもでもでも! アポロってそんな感じじゃないか? アポロは確か、下に黒いチョコの台座があって、その上にから傘みたいなピンクのチョコが乗ってたはずだ。




 そうか? そうだったかな?


 もしかしたらアポロもBパターンだったしりて! (台座と円錐接着説をAパターン、円錐コーティング説をBパターンとしています)


 断面をよく思い出してみるんだっ! んー、んー、うーん⋯⋯


 ハッ!!!


 アポロかじったことない!一口やん!


 明日は台風だから早く家出ないといけないのに! 寝れないじゃないか、もうっ!


 眠れないのはまずい! と思った私はコンビニに走った。そしてアポロを買った。


 家に帰ってかじってみると、やはりAパターンだった。上のチョコと下のチョコは別々だ。


 もうこんな時間なのに、甘いもの食べちゃったよ! 歯磨いて寝よ!


 ふぅー、やっと寝られる〜。時間を見ると、12時10分。もう20日(火)だ。


 私は布団に入った。ふとんに入って、ふと思ったのだ。


 たけのこの里⋯⋯。


 振り出しかよ! 何でアポロしか買わなかったんだ! もう一回コンビニに行くのはめんどくさいしなぁ。


 その時、外から音が聞こえた。雨だ。しかも豪雨だ。


 コンビニはもうやめよう。何か他の手を考えねば。もうインターネットで調べるか。


 その時、叔父の言葉が頭をよぎった。


ーーー回想突入ーーー


「いいか、〇太郎。出先で便意を催した時、皆コンビニなどに寄るだろう。しかし、それは誰にでも用意された逃げ道だ。

だが、お前は違うだろう? 家に着くまで諦めないはずだ」


「どうだろう」


「家まで便意を我慢する者達をなんというか知っているか」


「知らない」


(をとこ)だ! 漢字の漢と書いて、をとこだ!」


 ⋯⋯!?


 かっこいい!!!!!!!


「便意に限らず、全ての場面で漢になるチャンスがあるのだ。よく覚えておくのだ」


ーーー回想終わりーーー


 ここで調べたら漢じゃない! 自力で解決せねば!しかしどうすれば!


 そうだ! 紙粘土があった! あれで模型を作ってみよう!


 こねこね、こねこね、こねこね、


 たけのこの里の模型が二つできた。二つともちゃんと立ったし、二つとも分離しない。


 参考にならん! 漢をやめるか⋯⋯。


 それにしても、少し小腹が空いたな。何かないかな。


 私はお菓子でも無いかな、と思って炊飯器の横にかかっている袋の中を探った。


 ん⋯⋯! この形は! たけのこの里か?


 ⋯⋯きのこの山か。


 他は何があるかな、オレオとかあったらいいな。


 あっ! これはたけのこの里だ! とうとう見つけたぞ!




 どういうことだよ! なんで上の部分だけ無いんだ! ただのちっちゃいビスケットじゃないか!


 これはもう、人為的なアレじゃないな⋯⋯。


 まさか! 私は今、神と戦っているのか! 神が私にたけのこの里の秘密を知られまいと抵抗しているというのか! 小さいぞ、神め! そんな小さいことしてる暇があったら地球温暖化を止めろ!


 む! こんな時に便意が!


 そういえば叔父は、家で便意を催した時の対処法を教えてくれなかった⋯⋯。

 今トイレに入ったら漢じゃなくなるのかっ⋯⋯! どうすれば漢でいられるんだ!


 そうか! これは叔父からの試練だ! この状況で私がどうするかを見ているのか!

 どうするべきなんだ⋯⋯! 自分で考えねばならんとは!


 そうだ! 待てばいいのだ! 今出先にいるつもりで、そこから帰ってくる時間を計算して、その時間を待っていれば漢になれる! 違うか、叔父よ!


「⋯⋯見事だ」


 やはりそうか! 私も成長したということだな!


 しかし、出先と言っても、どこにいることにすれば良いのか。


「叔父さん! 教えていただけませんか!」


「⋯⋯」


 やはりだめか。あくまで自分で考えろと。


「この試練を乗り越えた時、お前の手の中にはきっとたけのこの里があるだろう」


 なんだって? それは頑張らないと! てか、いつから居たんだよ! 何時だと思ってんだよ!


 それはそうと、どこにすればいいんだ? あまり近いのもダメそうだし。


「銀行?」(家から15分くらい)


 叔父は反応しない。


「⋯⋯イオン?」(家から20分くらい)


 叔父は反応しない。


 そうか! 私の職場か!

「〇〇社だ!」(家から30分くらい)


 叔父はにこりと笑った。


 よし! これでたけのこの里が手に入る!


 と、思ったのもつかの間だった。私は昨日、腐っていると気付かずにスイカをかなりの量食べていた。つまり、下痢なのだ!


 この状態で30分! 私はそんなに強くいられるのか?


 極限状態の私に叔父はエールを送ってくれた。


「頑張った分だけ、漢に近づく」


 うおおー! 頑張るぞー! 私は意気込んだ。その拍子に身が出かけた。


 そこにすかさず、叔父はたけのこの里をさし込んで止めてくれた。


「あ⋯⋯ありがとうございます」


 この瞬間、私の中の悪魔が目を覚まして私に話しかけてきた。


「今尻に刺さってるたけのこの里を抜いてかじってみればいいじゃないか。たけのこの里も手に入ってすぐにトイレに行けるし、完璧だろう」


 完璧ではない⋯⋯完璧なんかじゃなぁぁあい! 漢字の漢と書いて「をとこ」!

 その称号が得られないのに完璧なんてありえない! 引っ込め悪魔!


 悪魔はふたたび眠りについた。


 会話やいろんなやり取りのおかげで、あと12分でトイレに行ける。私は漫画を読みながら我慢した。


 そして、ついに約束の時が来た!!


「もう30分我慢したら、更なる高みを目指せるぞ」


 なっ! なんだって! それはやるしかない! 更なる高みを目指して!


 私は叔父にアピールするため、昨日のスイカの残りを食べた。思った通り、さらに便意が増した。


 叔父さん、私の勇姿を見てくれているか!


「おいおい、それは漢でもなんでもないぞ。ただ自分を傷つけてるだけだ」


 なんだと! ポイントを上げるつもりが下がってしまった!


 あ、あ、もうだめー! 漏れるー!!


 私はトイレに駆け込んだ。


 しかし、そこには先回りした叔父が座っていた。私は絶望のあまり泣いてしまった。


 泣き崩れた私を見た叔父は、少しやり過ぎたかなといった表情で、トイレを譲ってくれた。


 やっほーい! ぶりぶりぶりぶり〜! ジャー


 あー! スッキリしたー!


「叔父さん! たけのこの里!」


「さっき尻に刺してやっただろう」


 えー! うんぴーと一緒にトイレの中だよ! もう取り返せないよ!




 という夢を見ました。




※途中からフィクションです

感想待ってますヽ(*´∀`)ノAなのかBなのかどっちでしょうかー!私も知りませーん

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