今を考える
卒業が近づくにつれていつも後悔をしたことを思い出す。どうしてあの時言わなかったのだろうってね。嫌でも手元に残ってしまう卒業アルバムの写真は変わることなく美しい目をしているのだからどうも胸を苦しくさせる。これは何の魔法だろうか。魔法と言うより呪いと言っておいたほうが正しいものだと思う。
もう履修する授業がない4年生という期間は麻薬中毒になってしまったのではないかと思うほどの禁断症状が出る。授業がないので他の人と会う機会が減るので、風邪ひいて体調崩しても誰も気が付かないし、治っても「風治ったの。よかったねー。」とちやほやされることもないので子供の時みたいな寂しさを感じる。風邪の予防と禁断症状を解決するためにはとにかく楽しいことをする。これに尽きるんだと思う。そうすれば嫌な呪いを解くこともできる。そう考えた結果、たどり着いた生活は、漫画ばかり読む生活になっている。某少年誌の人気作や名作が未だに読んだことがないものが多いため、社畜生活が始まって時間が無くなってしまう前に読んでおこうと思った。
これは、卒業前の僕がどんなことを思って過ごしていったのかを記録した物語である。