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KRASH!  作者: 神無月楓
スプリングの超多忙生活
9/88

ミッション遂行?ガンバ涼太!

順調に割り込み投稿でなけりゃ10話。凄い凄いよくやったそのksいメンタルでもよく続いたもんだ!!

って自分を称えないと続かない神無月です。


今回は、何故か文字数余裕の癖に書くことが出来なかったので、急遽削らせ頂きました。本来書きたかった文章消したら滅茶苦茶になりましたーっオワってる。

結論を前書きにもってきちゃいますが、要するに楓の方は恋愛ド下手なようです(笑)


本来のストーリーは、後で見て頂きたいので後程。


※修正したら眠れないので今。渚cが途中から敬語に変わったのは、書く途中から天の人が「渚は後輩だろ?!」と私に指摘して下さったからです(笑)

*mission 4*

学園には様々な場所があり、テニスコートもその1つ。その裏の林は人目につかれないから、5人はファンにバレない様に今日も隠れて昼食をとっている。

「おい、じゃあ向こうで飯食っちまおうぜ。」

いつもなら学園にあるカフェでのんびりしている桜と明莉も、今日は笑いなが隼人と涼太が2人っきりでいる所の陰にきた。

「なあ…1つ聞いていいか?」

隼人は何気ない真顔で涼太に話を持ち出した。

「お前ってさあ…好きな人、ダレ?」

「ええ…?何いきなり。」

涼太はビクリと汗をかく。

「いいから!俺も食ったら言うから。」

隼人たちの後ろでは、木の陰に隠れて3人が見ている。こっそり覗かれているのにも気付かず涼太は、

「…分かった…。誰にも言うなよ?」

とすんなり言ってしまった。

「決まってんだろ。教えない。」

涼太は浅めの深呼吸をすると、隼人の耳元ですっと囁いた。

「じゃあ…。あの……後輩。」

それを聞いて隼人が変に笑い出し、眉がピクリと動いた。

「あーっはっはっはっは!!!おっかしすぎるぜ!」

はっと涼太が振り向いて周囲を確認した時には遅かった。既に大きな木の陰には考輝と明莉と桜が覗き見していた。

「お、お前ら!!」

「へっへっへっ残念でした、今のは全て丸聞こえです。」

女子2人がBBB並みの企む顔を見せた。

「盗聴器より酷えぞそれ!ていうか教えるなって…。」

「教えてないじゃん。聞いただけ。」

桜がもっともな事を言い返し、何も言えなくなる涼太。

「勝った」という目つきで明莉は言った。否定出来ない事実に、涼太はとうとう降参し、照れ隠しにカミングアウト。

「仕方ない…聞いちゃったのなら。教える。そうオレはあいつのことが好き。」

聞いた途端に4人は声を揃えて叫ぶだけ叫ぶ。

「堂ー々ー宣言!!では告白のシチュエーションを…!」

「おい待てよ、オレどうせそんなことしたって…。」

自信なさげかつテンションも失い、涼太の声がかすれていた。

「まずい…。これは本命だね、涼の小学生時代の悲劇ぐらい…。」

桜はわざと小声で言った。役者になったかのような。

涼太は小学生の頃も告白をしたのだが、5人中5人共にふられているという凄い成績(?)を持つ。そしてそれは、メンバーも分かっている。

「ふぅん…、じゃあまた諦めるのかよ。」

つまんなさそうに考輝が言ったこの言葉は、自信消失の涼太の耳にも届いた。

「じゃあまた、あんな目に合うのかよ!?告白して振られるのはもう散々なんだよ!!大体、言い出したのお前だろう!?」

涼太はかっとなって珍しく怒鳴った。からかえる雰囲気ではなくなっていた。少し考輝も「言わなきゃ良かった」と反省した。ここまで彼に怒鳴られると、「殺される」。

「ごめん。そこまで怒るなら。」

気付くと涼太の息も荒くなり、汗が余計に出ていた。

「…そんなに、イヤか?そんなに、あの日のことが最悪だったのか?」

「あ、あああああ。」

顔面真っ赤になって、涼太は頷いた。手も震え、足がガクガクしていた。何故か。

「手伝うっつってんの。それに、寺川って奴簡単にふる奴じゃないね。」

少々無理やりのような気がするが、こうして告白までの準備が始まった。


*mission 5*

「まずは相手のことから!ちゃんと知っておくと、好感度UP!」

ヤケに興奮している桜は、ポンッと涼太の背中を叩いて、そこへちょうど通りかかった渚の方に押した。

4人は邪魔せず、そのまま端によけた。

「あ、あのさあ…えっと…。」

直前になつて涼太が戸惑うと、考輝がカンペを出した。“誕生日とか”

ちらりとそれに目を向け、そのままを声に出す。

「ええっ誕生日いつ?」

「9月10日だけど…。」

何も知らない渚は、疑いもせず答えた。

「じゃあ、今週いつ空いてる?」

「確か、明日ならレッスン無いから…。」

「分かった、ありがとう。じゃあ明日よければ、コートの裏に来て。じゃっ。」

涼太はそれだけ告げておいて、さっさとその場から離れた。余裕ありげな顔をしてみせたが、内心びっしょり汗をかくほど焦っていた。

「お、お帰り~。約束できた?」

陰担当の桜がハイタッチする。

「ま、まあね。」

「今思いを伝えるのは何故嫌なの?」

「うーん…。嫌ではなく今は無理。」

なんだよそれ、明莉がつっこむ。涼太はまたうつむき、自信を失くしたような態度に。

「分かった、じゃあ明日頑張れよ。」

隼人の励ましも、彼に届いていたかが分からない。


*final mission*

次の日の礼拝の後、渚と待ち合わせをしたテニスコートの裏に来た。

場所以外何も知らされなかった渚は、いつものゆっくりな気分で来ていた。

すでに呼び出した本人…青井涼太はテニスコートで待っていた。ここでもまた、汗をかいているが。

「頑張れ!」

とまたまた木の陰側で考輝逹が励ましている。

「わーかってるって!」

そうこうしているうちに、彼の片想いの相手、後輩の寺川渚が近くに来ていた。

「…話があるんだけどさ。」

始まりはそこからだった。涼太は決心している。

「話って、何ですか?」

涼太の手に力が入った。けれど、勇気をもって、遂に打ち明けた。


「…あなたのコトが、す、好…。」


緊迫の瞬間。

長い沈黙だった。


「その言葉は返せません。」

渚からようやく、短い返事が返る。

「えっ…?」

「今まで、沢山優しくしてもらって、楽しかったから今はそう言うのよりも“友達”みたいなのでいたいんです。」

複雑な気持ちだった。可も無く不可も無い結果で、渚は言い残して去った。

「あ、分かった…。」

涼太はそのまま、これ以上何も言わずに4人のもとへ帰ってきた。

何も言い出すことなく。

「…な?12の頃より良いだろ?」

考輝が声をかけたが、自分に跳ね返ってきたかのように反射する。

誰も何も言えない。

これで良かったのかもしれない。結果は良かったと言えるのかもしれない。

恋人より、良き友達を望んだなら。


4人も黙って、この日は別々にレッスンへ行った。

絶対非公開だけど(ていうか見せたくても見せられない)漫画版KRASHでは、渚にフラれた涼ちゃんが、あまりのショックに立ち直れなくなる、…そんなだったよーな気がする。だけど作者が、それ知っときながら考えた初期ストーリーがこちら。

•渚にフラれ、それからムカついてキャラ崩壊して度々過呼吸ア-ンド性格暗くなる。

でも連載開始10話っていうキャラ作り段階で壊れてもねぇ、ってことで廃止。

それでよく考え直して、ちっぽけな頭で思いついたのが「現実逃避する作者の理想」。(なーに言ってんだよ)


好きな人ではなく、例え同い年でなくとも、仲良しの友達でいたい人。話すの楽しくても、それがいいなっていう人も少なからず居るってことで。

でなきゃ、10話で終わってしまうぞという自分自身への警告も兼ねて(笑)


ラブラブとかフラれた時の爽快感とか、似合ってたらこんな終わり方しない。



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