考輝&隼人のLoveMission
こじゃれた題付けやがって。神無月です。
記念も何もないただの9話、一体こんなんで大丈夫なのだろうか、KRASHもっとマシな活動しろよ。いいえ一応しているんですけどR君の恋愛物語でグダグダしてたら*ページ*を出すシーンがなくなる。
KRASHは歌って踊るアイドルだというのを忘れないでね。
シャレンド学園校内廊下にて。
「よし実行だ!」
廊下に響く楽しそうな笑い声に混じり、怪しげな行為をする、人気アイドル。
人気アイドルなのも忘れて、楽しそうに騒ぐ人気アイドル。
何をし出すのかが予測できる様なできない様な考輝と隼人の2人は、計画した日のその翌日、作戦実行へとうつった。
ターゲットにされた本人は、そんな人気アイドル2人の動きに気付かなかった。
「成功させるまでの工程は出来る。でも、本当の成功は本人のかっこよさによる。」
考輝は昨晩こっそり書いていた「作戦」のメモ用紙を取り出し、隼人にそのまま指を示した。
「順序はこんなもんだからな。最初が肝心、もしこれでしくったら終わりだからな。」
「分かってるって!なあ、あの2人にも見物してもらおぜ?」
隼人の完全な裏切りそして共犯に、考輝はニヤリとした。
*mission 1*
「おお、涼太。」
「何だよ、急に呼び出したりなんかして。」
始めからいきなり自らの命を賭けて挑戦する、少々リスキーなミッション。
「実は、これを寺川って奴に渡して欲しいんだ。」
おずおずと隼人が、封筒に入った1通の手紙
を涼太に預けた。
「ほ?これは?ラブレターじゃん♪♪」
「何その、俺宛てだ~♪みたいな反応。それお前宛てじゃねえよ?」
考輝がわざと呆れた時には、もう既に涼太の姿はなかった。
(本気かよあいつら。マジ寺川に告っちゃう系??ていうか直接言えよ…んだよらしくねえなあ。それでOKされたら…)
涼太は複雑な心境のまま、手紙を握りしめていた。焦る気持ちもあり、もうどうにでもなれという思いと。
「うまくいったな。よし、追っかけっぞ。」
あれは作戦用のもので、実は何にも文章は無い。内容も、「受け取っても偽物とは喋るな」。つまり本当の目的は、あの2人だけのシチュエーションを見る為。
2人は急いで追いかけて、渚がいるらしき場所へと辿り着いた。
2階の廊下付近だった。
「おい見ろ、あれじゃね。」
2人はさっと陰に隠れて、渚達の様子を観察した。そこには代わりに届けに来た涼太と、渚が立ち話していた。
「はいコレ、隼人からだって。」
「あ、ありがとう…その…確か沢渡君っていう人だっけ。」
「そうそう、そいつ。」
そんな2人のぎこちない会話を見て、万年モテ期の隼人が、
「あーダメダメ、そこでウソついて[それは俺からです]って言わなきゃw」
「いや~それはマズいだろ~。」
と囁いた。どうやらクスクス笑っているのも聞こえてないようだ。
「なんか、ごめん。あいつも直接言えばいいのに。」
「うんうん、そんなこと無いよ。」
「じゃっ!」
僅かな時間だったが、涼太は直ぐ走ってその場から離れた。
見ていた2人も、「よし、行くぞ。」ということで先回りした。
*mission 2*
「上手くいったな、じゃあ次。ここも肝心な所だ。あれを見ただけじゃあ、分からねぇよな。じゃあ…。」
次に考輝の発案したアイデアは更にやりすぎたものだった。
ダンスレッスンが偶然無くて、放課後と自主勉強が久々に出来た2人は、2年学習室に集まった。涼太抜きで、4人揃って。
「いきなりだけど…どうしたの?」
本棚が前にあって丁度他の人に見つかりにくいテーブルに着き、桜が2人の向かいに座った。
極秘ミッションの説明は、隼人の口から話された。
「これは…あの本人にバレてはいけないからな。やることは、寺川渚との関係を突き止め、そして告白へともっていく!」
「なる…ほど?」
状況がよく分かっていない明莉は、クエスチョンマークが頭についた。
「つまり、それを、やれと。」
桜もようやく分かったというように少し理解した。
「という訳だからな。宜しく。じゃあ解散。盗撮OKだからな!」
「あいよー。」「でも授業の遅れは取り戻すからね、解散は1時間後ね。」
メンバーからも返事が返ってきた。
*mission 3*
その次の日は、本当に1日中偵察していた。涼太が寮から出て行く時も、渚とレッスンへ行く時も。4人が放っておくと決まって2人っきり。
「最近うちのクラスでね、~」
最初こそぎこちなくておどおどした会話だったが、次第に何気なく話しかけられるようになっていた…(考輝の観察レポートより)
「おお、いいかんじ?」と女子2人の方は渚のことを注意深く見ていた。
曲が流れ出し、ダンスの特訓をしていると、普段あまり喋って練習しない涼太が渚に教えていた。
「あはは、そこはこうじゃないの?」
「そうだったんだ、ありがと。」
「鏡の前に2人独占かよ」4人は呆れながらも、横目でそれを確認していた。
考輝はレッスンが終わると、クライマックスを考案した。
「涼にそろそろ好きというのを宣言してもらおうか。」
恋は、少しずつ前進していた…
次回で終わるこれ飽きルる。
本気で飽きる。
もういいや、次で恋愛は一旦やめて、コンサートネタに移行します。