桜のお怒り
色んな場所へ偶に行ってみると楽しいです神無月です。
今回はいつもの話より大分短いですけど、気にしないようにお願いします。
毎回毎回腐るほど「気にしないように」と呼びかけている気が。
「今朝、相当暴れてくれたみたいじゃない。」
A組の教室の前で、そんな言葉からお説教が始まる。
「何の事だよ。」
「決まってるじゃない。あんたたち、1年生の前で恥ずかしい、恥ずべき行動をしたと。それに自覚が無いワケないわよね?」
桜は持ってきた自分の椅子に座り、足組みをして3人を見上げた。
「無いです。」
息が詰まったように考輝が答えた。
「嘘つけ。あんたたち、みっともないわよバカなんて発動してたら!言ったでしょう。1年生に悪影響を及ぼすなって。」
「そう…ですかねえ?別にぜーんぜん悪影響なんて無いと思うぜ?」
薄ら笑いで涼太は答えると、桜がすぐに反応してこちらを睨んだので目が泳いだ。
「何があっても、仕事以外でその“B”という爆弾を、落とさないで頂戴。」
さーっせーん、と男子2人は適当に言った。だが、隼人は答えるどころか、こう反対していた。
「違う!俺たちはただ、こういう真似はするなと、体を張ってあらためて教えたんだ!」
よくそんな事が言えるな、と涼太は隼人を突き飛ばしそうになった。そんなこと考えられる頭は無いはずだ、と。
「隼人もういいだろ。オレたちが悪かった。」
ぺこりとお辞儀をしてどうにか謝罪しようと、涼太は言った。だがそんな風に謝らせようとしたって、隼人は隼人。決して「俺は悪くない」主張が揺らぐ事はない。
「俺たちは、BBBとして活動してるからこそ、校則破りをする奴の一例を実践して見せる事が出来たんだ。な?考輝。」
「あ、ああ。」
考輝は曖昧な返事をした。
隼人だけしか思っていないという頑固な考えに対し、桜はというと、
「ふーん。」
とあまり納得していなかった。
「でさあ、私としてはね。もっと上品にっていうのかなあ…なんか、もう少しマトモさが欲しかったわけよ。」
そんなお願いはこいつらに通用しない。桜も半分諦めて言った。
そのつもりだった。
隼人は呆れ顔で見ている桜の気持ちすら読まずに言い出した。
「上品?そんなモン俺たちに求めてたのかよ!!無理ムリ。無理過ぎる。」
絶対に出来ないと首を横に振ると、隼人はそっぽを向いた。
「生徒会としてあるまじき姿を晒す…これがどんなに酷い事なのか、よく覚えてることね!」
桜は恥をかいた腹立たしさに、乱暴に立ち上がってさっさと教室に戻っていった。
「話は以上よ。戻って。」
冷たく言い放たれ、後に残された3人は何も言えず自分の教室に帰らざるを得なかった。
「俺…正直、何してたか覚えてねえや。」




