俺様の誕生日を祝え!
イケメンには、弱くありません。ですが、オリジナルなキャラクターには弱いです、神無月です。危うく神無尽きにになるところでした。
今回はこんなかんじで話進んでいますが、1話ずつが短いです、ごめんなさい。
後書き省略でお願いします。
「まっ…まさか!?」
朝部屋に置いてあったメモを思い出し、考輝はドキッとした。京介も焦る考輝を追って、2人はメモの通り中庭へ急いだ。
普段守られている“廊下を走らない”は、今だけ全校生徒に無視されていた。
校舎に囲まれ、昔からある様々な花が咲き、特に目立つのは中央にある、大理石で出来た噴水。この噴水は通称“女神の噴水”と呼ばれ、豪華な彫刻もされている。
シャレンド学園の中庭は、開校当初からある有名な庭で、その当時から美しい場所として、生徒たちから親しまれ、大事にされてきた。
そんな中庭には、今までぎっしり人が集まるなんて祭の時しかなかったのが、生徒たちだけで埋め尽くされている。そして、みんな揃ってざわざわしながら校舎の方を見上げて指を差しているのだ。
「お、おいおい…?」
走り込んできた2人も、こんなに人の多い庭を初めて見たと、目を丸くした。
「こんなに…人が…?」
京介も息を切らして言った。ふと何かに気がついたようで、はっと驚いた。
「おい、あれ見ろ、あれだぜきっと!」
「んええ?」
考輝は肩を叩かれ面倒くさそうに見上げた。が、目に飛び込んできたバカを見てしまったから…
「ちょっ、バカか!?いやバカだろ!?お前何やってんだバカ!!」
“9月30日!今日は何の日だ!?
そう、俺様、沢渡隼人の誕生日だ!”
なんとそこには、大きな文字でそう書いてある垂れ幕が思いっきりそこに出ているのだ。
「こ、こりゃすげえなあ…。」
凄い以外に言う言葉が見つからない。きちんと大きく赤い字で、“生徒会 沢渡隼人”が書いてあるのだ。しかもそれは、それ単体で隣の垂れ幕に。
「はあ~こんなもんの片付けもしなくちゃならねえしなあ…。」
考輝は直接見ないでも分かっていた。
みんなが見るその目線の先には、窓から出ている垂れ幕に近いところから、隼人本人と涼太(恐らくこういう大掛かりな仕事は彼にしか任せられない)が顔を出して手を振っている事も。そして、周囲の女子がキャーキャー騒いで上の階に行こうとしているのも。
「サイコーだぜ!!さっすが生徒会の力!」
隼人がにっこりして、満足げに見下ろす。
横で陰に隠れて涼太が、
「あの…オレの時もやってくれますよね?こういうの。」
「もちろん、やんねえよ。」
「んええ?」
「さあー、俺様にプレゼントをよこせえ~!」
あまりに酷い彼の行動に、涼太も呆れて、手伝いを続けた。
ぶつぶつ文句を言いながら。




