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KRASH!  作者: 神無月楓
はじけろ!サマースプラッシュ
56/88

世界をKRASH! 1

頭ポヤポヤ、嫌な事断固拒否、常にニヤニヤ、神無月です。

とうとう書くのが10月…おかしいですけど宜しくお願いします。

今急ぎなのですが、今回から誤字等はスルーして頂くことになりました。余程でなければ、ご自分で解釈して頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。後書き省略です。

今日の天気予報は、日中最高気温35度で晴天。アリーナは屋内なので、天気を気にしても問題はない。けれど、雨よりよっぽどいい気がする。5人はそんな中で本番を迎えた。

アリーナの外ではチケットを買う事ができたファンが並ぶ。KRASHのコンサートチケットは、何度も言うように人気なので(そして未成年者というのもあり実施回数が少ない為)飛ぶように売れてしまうのだ。限定グッズがあったり、なんといっても本物が間近で見られるのが、コンサートというもの。そんなわけで、今日午後から始まるコンサートを行うアリーナの入り口は、何万人もずらずらと並んでいた。

「早く中に入りたい!早く隼人様に会いたい!!」

「桜ー!!待ってろー!!俺も今すぐ行くからなー!!」

KRASHが人気な理由を今ここで語るとすると、列の中には桜が好きなオタク、単純に男子3人組が好きな女子、女子組が好きな男子というような割合でファンが来てくれているので、ファンに偏りが無いのが特徴だ。

さて、そんな賑わいを見せているアリーナの入り口。そんな中、今日の主役、今日のスターたちはというと。


「っべえ!台本どっかいった!!」

隼人が大慌てで自分のカバンをあさった。

「どーしたのよ、隼人。」

「知らないって昨日言わなかった?トイレに台本持ち込んでたら、無くすよって。」

桜が嫌みのように、自分の台本を出して読んでいた。(それと自分の持っている小説も読んでいた。鼻歌を歌いながら。)

「そーうだっけー?まいいや。おい!涼!それ貸せ!」

それにも気づかず隼人は、さらっと人に物を借りようとして全く探す気がない。

「…。」

「おーい!聞けよ涼ー。」

イヤホンを付けて音楽を聞きながら本を読んでいた涼太は、夢中のあまり隼人を無視していた。

「おーい!!」

「…人に物を借りる態度じゃないそれ。」

「聞こえてんじゃねーかよ!!」

楽屋は5人仲良しなので(着替え以外は)一緒。だけどタイプが違うのでそれぞれ緊張しないように自分の趣味を楽しんでいた。

「ねーねー!!桜~!このキュンキュンしちゃうようなこのドレス!着てみたくなぁ~い?」

雑誌を読みながら独り言を呟く明莉は、ドレスが特集されてるページを見ては桜を呼んで興奮して楽しんでいた。桜は聞こえてないフリをしているのだが。

「うっせーぞ。明莉。静かにしてろ。今ステージ変わった所だから。気が散る。アーッ。クッソヤロ。」

実際横に居るのに部屋の隅に居るような雰囲気を醸し出している考輝が、PSPから目を離さずに言った。それに対して明莉が何にもなかったように雑誌に目を向けるのが面白過ぎて涼太が「ぷっ」と吹いた。

「ありゃ。」

時計を見ればスタンバイに行く時間。こんなに余裕なわけがないのだが、普通なら。でも5人の貴重な共通点は「焦らない」なのでのんびり、最初の衣装に着替えたまま部屋にいたのでそのまま楽屋を出ていった。

「ー‥時間だな。行くぜ!」

「「おうっ!」」


廊下に出て様々なスタッフにすれ違う度「宜しくお願いします」と挨拶をかわし、ステージ裏まで喋りながら向かった。

会話の内容一覧。

「トイレ済ませた?」

「うん。…あ!そうそう、トイレ行ったら洗面台のとこに俺の台本あったわ。」

「あっいっけね、ボタン1つ付け忘れてた!」

「…かっこわり。」

「涼の場合どこもかしこも開いてそうだよな。」

「まあまあ。あら明莉、頭のリボンもう2センチ右斜め下ね。服のスカーフはもっと緩くしめて。」

「きっびしぃ姉さんだなったく。」

見るからに緊張が…それはさておき、いつもと変わらない会話で和み、ステージ裏でも変化ない空気が続いた。スタッフはあんなになバタバタ忙しいというのに。

「あともう少しで開演ヨ。」

「準備はオーケー?」

裏で待っていてくれた社長yamako(社長はなぜか忙しくても来てくれるという不思議なスケジュールを持っている怪物)と、ダンスでお世話になる水無月陽花先生が、笑顔で言った。

「ばっちり!」

「オーケー、だぜ!」

「なら、心配ないわね。頑張ってきてね!」

水無月先生は5人へ手を振った。

「いつものステージのデカいバージョン、ヨ!ドキドキして戻ってきたりしないのヨ?」

「それは心配無いですはい。」

「フフフッ、そうね。頑張って!それじゃあ。私からはもう言う事はないわ。KRASHの力、みんなに届けてネ!」

「「はい!!」」

yamakoはyamakoらしく、グータッチで5人へ励ました。


ファンはうちわやペンライトを持ってスタンバイして、もうすぐ、始まりそうになった時刻になった時。

ピタッとその歓声は止んだ。

~KRASHコンサート、開演です!~


このアナウンスが聞こえたと同時に。


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