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KRASH!  作者: 神無月楓
学校は生徒会ガード
40/88

知らされた事実

もういいやノーコメントでいいですか神無月です。

今回のストーリーは読んで頂くとよく分かる通り、KRASHが全く登場しません。全く登場しないというわけでもないですが、もし言うとすれば、未希くらいです。

まあ、あくまでもKRASHに関するある事件に繋がる話、という感じです。

では↓もし違和感があろうと、無視して下さい。

後日から京介達は不良という道を改め、真面目な生徒として過ごそうとしていた。学園にも平和な日々が訪れ、寮では普通に暮らしていた。学年代表も務める隼人達には従うし、以前とは全く違う人に変わっていた。

「おう、京介。今日は早いな。何かあるのか?」

考輝が訊くと、京介は笑顔で

「新たに始まった委員会の所の仕事。あと、自習があるから。」

と答えた。

5時頃に既に起きて、朝から鐘を鳴らしたりして代表の仕事をしていたいつもの3人だったが、早朝に同じ学年の生徒に会う事が殆ど無い。

「そうかそうか、そんな事…。」

「自習なんて、よくそんな事できるな、お前。」

考輝が感心して数人の仲間に頷いた。


キーン、コーン、カーン、コーン…

そんな、ころっと心を入れ替えた京介のクラスに訪問者が現れたのは、昼休みの事だった。

2年A組はこの後も、広々とした校舎内での教室移動もなく、のんびりと過ごしていた。

京介は外へ遊びに行こうともせず、教室内で静かに課題を片付けていたところ。

「ちょっとー、京介呼んでもらっていいですかー。」

A組の教室の入り口から、そういう声がした。生意気そうな女子だ、即座に京介は立ち上がって、入り口の方へ行く。

誰かなんてわかっていた。聞き慣れているから。むしろ、今日は何の用だ、と追い返してやりたいほどだ。

「ったく、未希!お前、俺が課題やってんのに何しに来やがったんだよ。」

「あらいつから真面目ちゃんになったワケ、京•介•先•パ•イ?」

未希…その生徒は、1年C組でありアイドルであるあのMIKIの事だ。

来客としてー‥あるいは京介に会いに来たのか未希はわざとらしくすると、

「てめー、うざったい事言うな、バーカ。」

と、うっとうしくする京介。

それでも著しい程に京介に接近する未希は、構わずに用件を手短に話し出す。しかもにやけた顔して。

「あのさぁ、京介。京介はこんな噂を知ってる?


…このクラスにも、他の組にもアイドルが混じってるの。」


「は!?」

京介は目を丸くした。

「んなの、知らねえよ。何で1年のお前がそんな情報を…」

「色々と掴んだの。1年の間では有名。」

勿論そんなの、嘘に決まってる…未希は心の中では大笑いしていた。

「アイドル?それって、あれか?あの芸能クラスに居る癖にこっちにも居る、変な奴らか?」

「そ、多分それ。そいつら。」

未希が更に話を広げ、詳しくアイドルの噂をする。

「だってー、そいつらの1人はー、京介がこないだ殺りあってた男子連中だし。」

「は!?はああ!?お前…それ、本当かよ。」

こんな学校だ、アイドルの1人や2人はいるから驚かない。でも、あのくだらない3人がと思うとー‥未希の話が信じられない。ましてや剣道のライバルが、ステージの上でキャピキャピしてるなんて…(京介目線)

「お前、一応はあいつらもお前にとっての先輩だろ?…もしそれが本当なら、事務所は…」

「うちと同じ所よ。」

未希は何となく嫌そうな目をした。

「ああ、そう。で、アイドルっていうのはそういう事か。そんなの本当なら、怪しいな。どうして今まで…バレなかった?」

「事務所社長が権力強くって。そういうのが広まらないようになってるの。」

同じ事務所の未希が言うなら…多少は京介も信じる気にはなれたものの、まだそこまで確信は持てなかった。

「証拠あんのかよ。」

「まだ、ない。だけど近いうちに見せてあげるから。じゃね。」

未希は最後にそれだけを言うと、手を振って自分の教室に戻っていった。


(何だ、その噂。もしそうなら、一体何というユニット?そしてあいつらはずっと隠していたって…)



「成功成功!これでKRASHは…」

京介くん主人公のような方向へ逸れてますけれど…大丈夫です事は確かに運べていますから。

作者本人も不安ですけどね…

次回は、未希の考えている計画が明かされます。何を考えているのか、5人に対して何を思うのかー‥。

ハラハラさせる書き方が全然掴めていませんが、またお暇がありましたら寄っていって下さい。

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