知らされた事実
もういいやノーコメントでいいですか神無月です。
今回のストーリーは読んで頂くとよく分かる通り、KRASHが全く登場しません。全く登場しないというわけでもないですが、もし言うとすれば、未希くらいです。
まあ、あくまでもKRASHに関するある事件に繋がる話、という感じです。
では↓もし違和感があろうと、無視して下さい。
後日から京介達は不良という道を改め、真面目な生徒として過ごそうとしていた。学園にも平和な日々が訪れ、寮では普通に暮らしていた。学年代表も務める隼人達には従うし、以前とは全く違う人に変わっていた。
「おう、京介。今日は早いな。何かあるのか?」
考輝が訊くと、京介は笑顔で
「新たに始まった委員会の所の仕事。あと、自習があるから。」
と答えた。
5時頃に既に起きて、朝から鐘を鳴らしたりして代表の仕事をしていたいつもの3人だったが、早朝に同じ学年の生徒に会う事が殆ど無い。
「そうかそうか、そんな事…。」
「自習なんて、よくそんな事できるな、お前。」
考輝が感心して数人の仲間に頷いた。
キーン、コーン、カーン、コーン…
そんな、ころっと心を入れ替えた京介のクラスに訪問者が現れたのは、昼休みの事だった。
2年A組はこの後も、広々とした校舎内での教室移動もなく、のんびりと過ごしていた。
京介は外へ遊びに行こうともせず、教室内で静かに課題を片付けていたところ。
「ちょっとー、京介呼んでもらっていいですかー。」
A組の教室の入り口から、そういう声がした。生意気そうな女子だ、即座に京介は立ち上がって、入り口の方へ行く。
誰かなんてわかっていた。聞き慣れているから。むしろ、今日は何の用だ、と追い返してやりたいほどだ。
「ったく、未希!お前、俺が課題やってんのに何しに来やがったんだよ。」
「あらいつから真面目ちゃんになったワケ、京•介•先•パ•イ?」
未希…その生徒は、1年C組でありアイドルであるあのMIKIの事だ。
来客としてー‥あるいは京介に会いに来たのか未希はわざとらしくすると、
「てめー、うざったい事言うな、バーカ。」
と、うっとうしくする京介。
それでも著しい程に京介に接近する未希は、構わずに用件を手短に話し出す。しかもにやけた顔して。
「あのさぁ、京介。京介はこんな噂を知ってる?
…このクラスにも、他の組にもアイドルが混じってるの。」
「は!?」
京介は目を丸くした。
「んなの、知らねえよ。何で1年のお前がそんな情報を…」
「色々と掴んだの。1年の間では有名。」
勿論そんなの、嘘に決まってる…未希は心の中では大笑いしていた。
「アイドル?それって、あれか?あの芸能クラスに居る癖にこっちにも居る、変な奴らか?」
「そ、多分それ。そいつら。」
未希が更に話を広げ、詳しくアイドルの噂をする。
「だってー、そいつらの1人はー、京介がこないだ殺りあってた男子連中だし。」
「は!?はああ!?お前…それ、本当かよ。」
こんな学校だ、アイドルの1人や2人はいるから驚かない。でも、あのくだらない3人がと思うとー‥未希の話が信じられない。ましてや剣道のライバルが、ステージの上でキャピキャピしてるなんて…(京介目線)
「お前、一応はあいつらもお前にとっての先輩だろ?…もしそれが本当なら、事務所は…」
「うちと同じ所よ。」
未希は何となく嫌そうな目をした。
「ああ、そう。で、アイドルっていうのはそういう事か。そんなの本当なら、怪しいな。どうして今まで…バレなかった?」
「事務所社長が権力強くって。そういうのが広まらないようになってるの。」
同じ事務所の未希が言うなら…多少は京介も信じる気にはなれたものの、まだそこまで確信は持てなかった。
「証拠あんのかよ。」
「まだ、ない。だけど近いうちに見せてあげるから。じゃね。」
未希は最後にそれだけを言うと、手を振って自分の教室に戻っていった。
(何だ、その噂。もしそうなら、一体何というユニット?そしてあいつらはずっと隠していたって…)
「成功成功!これでKRASHは…」
京介くん主人公のような方向へ逸れてますけれど…大丈夫です事は確かに運べていますから。
作者本人も不安ですけどね…
次回は、未希の考えている計画が明かされます。何を考えているのか、5人に対して何を思うのかー‥。
ハラハラさせる書き方が全然掴めていませんが、またお暇がありましたら寄っていって下さい。




