VS魔の不良軍!
未だに悪をやっつけるカッコいい人に憧れてしまう神無月です。
スーパーヒーローとかって意外に強いのであんなに最強だったらなぁ、です。
さて、今回はサブタイトルがアレですが、実はそうでもないです。というのも、あまりVSという感じでもなかったりします(笑)そして今回も、おわ…
では、その突然の戦いの1シーンをどうぞ。
「悪いけど、朝の大事な時間にそんな事されると困る。分かる?」
殴ってきた拳を交わして掴んで、考輝は振り落とした。殴り返す事もなく。
「何だ…てめぇ!?いつでも学校の為とか言っておきながら!全然役に立ってないじゃねぇかよ!」
殴った方の男子がぶつぶつと文句を言うが、考輝は聞いてもいなかった。いや、無視をしていた。
「うるさい、暴力は厳禁なんだよ。」
「いいのか?」
…と、この集団の中で特別だらしなく特別偉そうな奴が考輝の近くに現れて言った。酷い茶髪のロン毛で、ズルそうな目つきをして。
「何だ、お前。こいつらのボス面してる奴か?」
「お前らが、ムカつく奴だからだよ!…お前らがんな事言っていい子ぶってっから!」
どうやらそいつも、名札を見れば同い年の生徒らしいし、他の仲間もそのようだつた。ただ、口調も荒い。特にリーダーを名乗る彼は、何もかもが悪い中で1番だ。
「いいのかなーお前の仲間がどうなっても?」
「!?おい、まさか!?」
隼人が服を掴んで引っ張っても、彼らは笑うだけだった。
「…調子に乗ってるからだよ、このいい子ぶりが。」
「てめぇ!暴力は厳禁だと言ったろ!」
隼人が相手を睨みつけ、相手の男子を押しのけて寮の方へ走った。
「俺も行く!」
「お前は、そいつらを止めろ!」
考輝は向き直ると、どこからか柄の長い箒を持ってきて言った。
「暴力厳禁でないのなら、俺だって容赦しないさ。」
「ぐはっ!がはっ!」
(…涼太!あいつ1人で!)
隼人は寮の入り口まで来ると、その周辺から誰かが唸り声をあげているのが耳に入る。
「うっ!うがっ!!」
(どこにいんだよ。無事じゃないだろう、あいつらに殺られたら…雰囲気的に)
きっとこの辺りだ、そう確信した隼人は、入り口に繋がる廊下に出た。
「涼太!涼太に手を出す奴ぁ許さねぇ!!」
得意の走りで、隼人は廊下を突っ走った。そして真っ先に、不良のいる方向に足を出し蹴飛ばそうとすると…
「痛ぇっ、何しやがる!」
自分の目の前に倒れかかる痩せた男子、チビな男子…中には飛ばされてくる奴もいた。
「うわっ!」
隼人が驚いてその跡を目で追った先には…
「aaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!」
狂った目つきの巨体が、そのデカい拳や脚をひたすらブンブン振り回しているのだ。
「危なっ!?」
「oryaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
何とよくよく見ればそれは、隼人が助ける筈だった涼太の変わり果てた(?)姿だったのだ。唸っているのは彼ではなく、彼に殺されてゆく不良達だった。
「わー、もうヤメロー!」
大慌てで隼人が止めにかかり、それが眼中に入ったとか涼太は動きを止めた。
「あぁ、今ちょっと腹が立ったから。」
「てんめぇ本気で殺す気かよ!?心配しなくてよかったみたいだな。」
「考輝は?」
「あいつ、一軍と戦ってる。急ごう!」
全くの無傷で生還を果たした怪物、涼太は目の色を変え、尚且つ息絶えそうになっていた。
「これほどまでやるとはな。大した野郎だぜ。」
一方考輝の方は、箒の柄を剣のようにして構えていた。他の仲間は尻尾を巻いて逃げてゆく弱虫だったが、リーダーだけは違った。
そいつも箒を持ち出して、睨み合った。
「剣道、か。お前もやってたのか。確か…八神考輝、だったな。」
「何故知ってるんだ?」
「俺、戦った事がある。お前、確か鈴蘭小だろ?覚えてねぇのか?桐谷小って。」
相手の方はニヤニヤしながら見つめていたし、考輝もあっと思い出した。
「お前、あいつか!いつも俺の学校が勝てない相手、赤坂京介!そうだな!?」
そう名指しされるまでウズウズしていたのか、京介という少年は更に箒の柄の方を近づけて言った。
「そんな奴が俺の前に居るとはな。ソレを握ったのはいいけどよ、どうしようってんだ?」
京介は嘲笑った。考輝と京介はそれぞれの剣道部に入っていて、他校だからお互い試合をする事もあった。でも、京介は考輝に負けた事などない。自分が負けるわけがない、自信満々にそう思っている。
「確かに、お前に勝った事は無い。それだけお前が強い事は認める。ただ、京介はそんなに不良だったとは思えない。そんな奴だった記憶がない。」
考輝が手始めに柄を振ると、京介は簡単にはじいた。
「ふっ…。テメェに何が分かるんだ。俺がどうなろうと関係無いだろ?」
今度は逆に、京介の方から柄を振りかざした。考輝がかわさなければ、頭に直撃するところだった。
「京介がそんな事しているから!この学校が悪くなるんだよ!!」
「はぁ!?」
張り詰めた空気の中2人が勝負をし始めているのを、場に出られない隼人と涼太は、陰に隠れて見ていた。
今回も終わりませんでした。早く終わりたいのですが、これが最終的には大事件になるとは…いえ、何でもないです。
2人共カッコいいキャラクターの設定なんです、違う意味で。うーん、クール、というべきでしょうか。
一方で、闇雲に殴り蹴りという涼太と隼人だったのですが、これもまたワイルド(今流行りの)。そう考えてみると剣道凄く空気怖いですね、剣道をやってる中でハイテンションな人が乱入とかできませんよね。
では、次回は原作には絶対に登場しない新キャラクター、赤坂京介との試合です。校内暴力発覚、3人は目的が逸れたが暴力を止められるのか!?です。




