善い行いをしよう
作曲と作詞を即興でやり、偶に1人でピアノ弾き語りをしてミニコンサートをしている神無月です。
やまさんもそういうのを偶にするらしいって噂ですが、私と違うのは、私は1人孤独にコンサートをしているという事です。
生徒会のイメージをこれのせいで壊してしまっていたら、本当に申し訳ありません。BBBに謝りに全国を回っていただきます。ついでにBBBの宣伝もかねて。
ではどうぞ→↓
「それ、じゃあ今から発表してもらえる?」
桜が全員を静かにさせる前に、涼太に伝え、涼太も「了解」と言って口を閉じた。
「では、案を出して下さい。」
落ち着いて桜が問い掛け、その瞬間涼太が手を挙げて立ち上がった。
「一日一善、つまり学校の為になる良い行いをする、という事です。」
「質問ー」隼人が率直な疑問を出す。
「良い事する為に何をするかじゃないんですかー?」
「あ、そっか。」
涼太は困った顔をしながら、それでいて隼人を軽~く睨んだ。
「んだから~その~、んーまぁ…学校全体の雰囲気も良くなるし、生徒全員が良くなっていくかなぁ、と思いまして。」
「具体的な活動内容に関しては無いんですか?」
他のクラスの役員の人が意見。だが、内容まできちんと考えてなんかいなかった涼太は
「ううん、これだけ。」
「ズコッ」
しかも他の人からは何も案が無い様子。もう何でもいいから涼太の案でいい、という目線を桜に向けている。
桜は咳払いをして処理を行う。
「では…青井くんの意見には賛成ですね?しかしこれだと、表面のみの策となってしまいます。具体的な中身に関しての意見はありませんか。学校では今何が必要なのか、そしてどんな事を行ったらいいのか。もしくは決めず、その担当者に任せる、等。他の委員会の人の協力を要請するのであればそれもお願いします。」
よくまとまったなあ、役員皆がそう思った。そんな議題へと変わっていった所で、手を挙げたのは考輝だ。
「うぃー。」
「では、どうぞ。」
「できれば決めないでほしいと思いまーす。その場その場で一善何するかって違うじゃないスか。困っている人がいるかもしれないし、必要な物を使いたい時も、トラブルを阻止する事も。だからそれは担当者でいいと思いまーす。」
「なるほど?」
桜は何かを察知したのか、頭のBBBセンサーが働いた。
「では、そこの部分は自由にします。」
だけど、もう止められない。
彼らBBB、真面目な方向へ傾く筈が無い。
「はい、では担当者は?」
これだって、訊かなくても分かっていた。
「「はぁい!」」
ちょうど3人が出た。
「積極的でいいですね。」桜も笑いをこらえてそれだけ伝えてカバーした。
「絶対、やらかしたりしないでよね。」
「分かってますって」
「俺たち、生徒会を背負ってるんで」
「別に背負ってないだろw」
「発案者、オレだから」
「んまーどうなるかは知らないが。」
会議が終わると、真っ先にあの3人は寮内のトイレにミニ会議を行おうとした。で、桜はトイレに行く様子を見てしまったが、あいにくトイレに入ってまで監視は出来ないもので、仕方なくよからぬ事を企まないよう願うだけはした。
ウシシシシシシ…
ウハハハハハハ…
アッハハハハハ…
「そうだ、他のヤツ呼ぼうぜ?」
「めっちゃ真面目そうなヤツ連れてこようぜ!」
「うわー楽しそ。だけど姉貴…生徒会長の話無視だよなw桜ぜってー分かってた顔してたぞ。」
「まあいいじゃん?バレなきゃな。それに…計画バレても発案者の涼に責任とってもらうし。」
考輝はジョークかもしくは本気か分からないような事を言い、涼太に向かってニヤリとした。
「なっ何だよそれぇ!」
「何だよって、別に冗談だし。だって俺たち、仲間だろ?」
考輝の頭には今、様々な計画が隅々まで張り巡らされている…計画に涼太を使う事も。
次回!BBBは誰をさらいに行くというのか!?誰と一日一善するのか!?
そんなところです。多分そういう流れでいきます。
では次回もお楽しみに(^^)ノ




