すずらん祭ステージ 2
前回と同じく、決死の投稿に参りました神無月です。
崖を登って海を超えて(崖登ったのに海かよw)山超え谷こえピー●城超えてヨッ●ーに卵にされ…ようやくきましたギルドに(違うかw)
今日は天気に恵まれ、よく晴れていて暖かかった。
KRASHの出番はまだ後の方のちょうど昼2時頃だったので、それまでの何時間かは余裕があった。
「どうする?まだ衣装とか着てないから、なんとかバレない程度に、お店回ってきていいわヨ。」
「ホントッスか?!」
「本当ヨ。ただ、KRASHの噂をかぎつけてきた犬(地方放送局)がうろついて探し回ってるからね。」
yamakoは1人1人の目を見て注意をし、作業の手伝いの方へ行った。
あとに残った5人はワクワクしている気持ちを抑えているのに必死。
「そうは言われても…やっぱり犬に追いかけ回されたら終わりだよ。簡単に動ける訳ないじゃん。」
明莉は困った顔で言うと、他のメンバーも共感した。因みに5人はああいうメディアとかを犬扱いする。
「そうだよね。」「確かにー。」「分かる」
ステージの裏だからバレやしないが、普通に歩いていたらきっと物凄い私生活になってしまうだろう…想像するだけでも恐ろしい。
「…そうだ!隼人、すっかり忘れてたね!あれのこと。」
突然何かを思い出して桜が言い出す。
「?」
「あ、せっかく集めたんだよな確か。」
「な、なにを?」
また何かを察知し、明莉にも付いているBBBセンサーは考輝に向いた。
「くくく…忘れるトコだったぜ。FUFUFU」
大きめの紙袋を持ってきた隼人も、ニカニカしていた。
「私達じゃあクレープ食べるから、違う所並んでていいよ。」
「了解。」
男子組は喜んで走って行く。その格好を見るだけでも、人混みの中さっきより一際目立つ3人を見るだけでも、相当おかしかった。
「ギャッハハハハハハハウウウ!!」思わず引き笑いをする桜も、自分で人の事は言えないのだ。
「ようし、クレープ買いに行こうか。」
「…やっぱり、変じゃない?コレ。」
明莉は驚いていた。桜が[コスプレ]を知っていたのを。そして自らやると言ったのを。
「これ、私まだ桜ちゃんの方がマシっていうか?」
そう…明莉が着ているのは、緑の長いツインテールのカツラに、アームカバーに、ヘッドフォン…。桜はいつもの衣装よりずっと酷く派手。こっちは金髪のショートヘアに白いリボン、アームカバーとロードローラー…。そしてセーラー服。
(配役、逆ダロ!)
「これ、KRASHでいるときよりずっと目立つよw」
「そ、そうだねw」
桜は、もう知らんという顔でそっぽを向く。だからと言って他の人の視線は逸れない。
一方男子の方は…
「なぜオレ、女子なの?!これただの変態野郎じゃんww」
涼太はというと、お胸にシリコン入れてピンクのロングヘアのカツラを被り、ブーツ。
「似合うな、お前。」
「嘘つけゴラア!」
そんな隼人はというと、金髪のバナナのような髪に、桜のと同じようなセーラーや靴。考輝は紫色の長い髪のポニーテール…かんっぜんなコスプレをしてきたというのだ。
「いくら何でも…まあオレもこのキャラクター好きだけどw」
「自分がそれになるというと困るだろうな。」
「おいおい、お前らはカッコイいキャラだからいいけどよ。オレは胸シリコンだぜw」
「…[姉さん]だってカッコイイんだぜ。でも考輝のは本場アキバにも売ってなくって…作ってもらったw」
隼人のとんでもない計画に、涼太は涙がでそうになって言った。
「大体この服誰の金?いつ買ったの?どこに保管すんの?」
考輝は無表情でただ一言。
「…やまさんの趣味で。」
「やまさんかよww」
あのヲタクおばさんならやるな、涼太は納得した。そう言えば衣装の保管場所にずらりこれらが並んでいたなあ。あの後隼人たち3人が買いに行ったというわけか。
「…。ははは。笑えるよ。犬に食い千切られてもオレは知らない。」
数分後、お互い公園の入り口に再び待ち合わせしたときは、本当に悪夢だった。
しかも、待ち合わせ場所に来たのは5人だけではなかった。
「あっ、渚ちゃん!」
「せっ先輩~何ですかこの格好はw」
渚は緑色の髪にゴーグル、それにオレンジの服だ。
「あ、この人も私と同じ事務所の。MIKIです。」
その隣の見覚えのない女の子は…MIKIという後輩は、赤茶のショートヘアに赤い服、赤いショートパンツにブーツというかんじ。
(みんな、こんなやまさんの野望の被害者かいなw)
なんともいえないくらい、一部ファンから写真を撮られるほど目立ったのである。
(なによ、これが私の先輩?これて歌上手いの?よくわからないわ…しかも服が似合わないだけか全然かっこよくないじゃん。)
歌えや歌え、大コスプレ軍団!
VO●AL●IDの皆様申し訳ございませんでした。はい。深く反省しております…。




