桜のうちわ
今雨が降っていますが私はいつでも晴れています神無月です。
小説というよりはKRASHの生き様物語のような感じの流れになっています。すみません。今に始まった事じゃないんてすが、書き進めていくうちに気付きました。
50話目指して頑張ります。閲覧者減ってもいいです。もうこの駄作、終わりますから直に。
◆検索しても小説が出てこなかったという私の友達がいました。そういう方は、「KRASH!小説」で検索してみて下さい。◆
KRASHにとっては1年なんてすぐな話だが、一応は新2年生。
大忙しでよくやっていけるなあ、とも思えるが、ピチピチのあの12歳の頃よりもかなり成長していた。
同じクラスで3年間、というわけでとりあえずは5人同じクラスでいるわけだ。
「去年はこんな事やってたなあ。」
という風な会話も成り立つ。
「1年の時こそ、学校にあまり来なかった週があったよねー。」
懐かしい思い出を語るのは、桜。
「そうだったね。大変だったからね。こっちの生活だって。」
ふと女の子2人は、当時の事を振り返っていた。‥ー1年前の時の事を。
桜の頭の中には、こんな出来事も巡っていた。
♪夢が音となり 人生の楽譜に刻まれる
その音が奏でられ 全ての未来を生み出す
1つになる…♪
全員が12歳というその若さで取り上げられた頃の、夏のコンサートの時だった。
♪これからの時代は 巡る中で
きらきらする未来など 夢の中で
そんな風に思う 過去の出来事にも 振り向いていくから ♪
桜がちょうど自分のパートを歌って、ステージから中央の道を歩み、ぐるりと囲むお客さんの前を走り抜けて、中心部分に行くという時に。
アイドルだからやはり、うちわは欠かせないフアンのグッズ。
もちろん、子供のKRASHにだってうちわを掲げられ、本人達も見逃したりはしなかった。きちんと見ていた。
偶に、「投げキスして」や「ウインクして」とか「合い言葉下さい」というリクエストがうちわに書かれていたりするからだ。
「あたしは…確か…。」
明莉の場合は、合い言葉である
「みんな!元気しちゃってるぅ~?」
を間奏に叫んで下さいというお願い。
「へえー。」
「でもね、あたしは1つ気に食わなくて。あたしのうちわって、緑か黄色なんだけど、そこにね、プヨプヨした飾り文字で[明莉 ハート 考輝]なの。おかしいでしょ!?」
それを聞いた桜は、クスクスと笑った。
「いいじゃない、ファンの人達が分かってくれたなら。」
「んもう、桜ちゃんまで。」
明莉はムスっとした。
桜も「うーん…」という感じで過去を思い返す。
思い出そうとしても、桜の凄い記憶力でも、ほんの何年か前の事なのに…。
彼女の記憶の中に、お願い事を書かれたうちわのエピソードが無かった。
「え…っと。」
更に記憶のスクリーンを見ていくと、桜は驚愕の事実を閲覧してしまった。
あの頃から1番歌が上手かったし、背も高かったのに、当時のうちわの数は少なかったのだ。
例えば20人ファンが座って見ているとすると、
隼人6人 明莉5人 考輝4人 涼太4人 そして桜は1人だった。
けれど、あの頃から相変わらず[人気な]隼人が、コンサートの度密かに落ち込んでいた桜を元気づけていた。それは今でも心に残っている。
「そうか…。今は隼人に次いで2位じゃん、どうしてそんないきなり上位に?」
「…自分らしさを出したの。私だけどんな人かが分からない存在だったから。そう隼人が教えてくれたの。」
桜はウキウキしていた。
「そんな事もあったねえ…。」
またそう呟き、ジーンとして明莉は、席を立った。
ある一冊のノートを持って。
私は1カ月に1度、まとめて読まれる事をおすすめしています。更新をあえて遅くしています。理由は、私の執筆が段々遅れる可能性があり、急に更新が止まったせいで「氏んだw」扱いにされてしまうと悲しいので、今からペースダウンをしておきたいと思います。
桜ちゃんも恋するんですって!




