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KRASH!  作者: 神無月楓
スプリングの超多忙生活
22/88

桜のうちわ

今雨が降っていますが私はいつでも晴れています神無月です。

小説というよりはKRASHの生き様物語のような感じの流れになっています。すみません。今に始まった事じゃないんてすが、書き進めていくうちに気付きました。

50話目指して頑張ります。閲覧者減ってもいいです。もうこの駄作、終わりますから直に。

◆検索しても小説が出てこなかったという私の友達がいました。そういう方は、「KRASH!小説」で検索してみて下さい。◆

KRASHにとっては1年なんてすぐな話だが、一応は新2年生。

大忙しでよくやっていけるなあ、とも思えるが、ピチピチのあの12歳の頃よりもかなり成長していた。

同じクラスで3年間、というわけでとりあえずは5人同じクラスでいるわけだ。

「去年はこんな事やってたなあ。」

という風な会話も成り立つ。


「1年の時こそ、学校にあまり来なかった週があったよねー。」

懐かしい思い出を語るのは、桜。

「そうだったね。大変だったからね。こっちの生活だって。」

ふと女の子2人は、当時の事を振り返っていた。‥ー1年前の時の事を。


桜の頭の中には、こんな出来事も巡っていた。


♪夢が音となり 人生の楽譜に刻まれる

その音が奏でられ 全ての未来を生み出す

 1つになる…♪


全員が12歳というその若さで取り上げられた頃の、夏のコンサートの時だった。


♪これからの時代は 巡る中で

きらきらする未来など 夢の中で

そんな風に思う 過去の出来事にも 振り向いていくから ♪

桜がちょうど自分のパートを歌って、ステージから中央の道を歩み、ぐるりと囲むお客さんの前を走り抜けて、中心部分に行くという時に。

アイドルだからやはり、うちわは欠かせないフアンのグッズ。

もちろん、子供のKRASHにだってうちわを掲げられ、本人達も見逃したりはしなかった。きちんと見ていた。

偶に、「投げキスして」や「ウインクして」とか「合い言葉下さい」というリクエストがうちわに書かれていたりするからだ。

「あたしは…確か…。」

明莉の場合は、合い言葉である

「みんな!元気しちゃってるぅ~?」

を間奏に叫んで下さいというお願い。

「へえー。」

「でもね、あたしは1つ気に食わなくて。あたしのうちわって、緑か黄色なんだけど、そこにね、プヨプヨした飾り文字で[明莉  ハート 考輝]なの。おかしいでしょ!?」

それを聞いた桜は、クスクスと笑った。

「いいじゃない、ファンの人達が分かってくれたなら。」

「んもう、桜ちゃんまで。」

明莉はムスっとした。

桜も「うーん…」という感じで過去を思い返す。


思い出そうとしても、桜の凄い記憶力でも、ほんの何年か前の事なのに…。


彼女の記憶の中に、お願い事を書かれたうちわのエピソードが無かった。


「え…っと。」

更に記憶のスクリーンを見ていくと、桜は驚愕の事実を閲覧してしまった。


あの頃から1番歌が上手かったし、背も高かったのに、当時のうちわの数は少なかったのだ。

例えば20人ファンが座って見ているとすると、

隼人6人 明莉5人 考輝4人 涼太4人 そして桜は1人だった。

けれど、あの頃から相変わらず[人気な]隼人が、コンサートの度密かに落ち込んでいた桜を元気づけていた。それは今でも心に残っている。

「そうか…。今は隼人に次いで2位じゃん、どうしてそんないきなり上位に?」

「…自分らしさを出したの。私だけどんな人かが分からない存在だったから。そう隼人が教えてくれたの。」

桜はウキウキしていた。

「そんな事もあったねえ…。」

またそう呟き、ジーンとして明莉は、席を立った。


ある一冊のノートを持って。


私は1カ月に1度、まとめて読まれる事をおすすめしています。更新をあえて遅くしています。理由は、私の執筆が段々遅れる可能性があり、急に更新が止まったせいで「氏んだw」扱いにされてしまうと悲しいので、今からペースダウンをしておきたいと思います。


桜ちゃんも恋するんですって!

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