オレが受けた傷はもっと深いby涼太
今度から1週間に1回か2週間に1回かにします。なので更新遅れます。更新遅くても死んだなんて思わないでくださいね。頼みますよ。
「別に気にするか?」
「へえ…そんな悩みもってたんだ?オレ知らなかったぜ。」
「いいじゃんそんな事くらい。」
予鈴が鳴り教室へ戻ってきた明莉は、試しに考輝達に話してみたものの、この有り様。とてもじゃないが気にしてる様子もなく…特に隼人は先生が居ないからと言って机の上に座って足をブラブラさせている。
「俺はそんな事で気にしないし。」
明莉にとっては、何にも悩みの無い隼人が羨ましい限りだった。単純な人が生きていける時代なのだろうか。
考輝も続けて言った。
「んな事心配してんじゃねーよ。それも今までずっと…。お前らしくねえじゃん。」
“お前らしくない”
考輝の言葉が重くのしかかる。
「あっ、先生来そう。」
隼人がドアを見てひょいっと下りたので、4人も他の子も席にに着いた。
明莉が席に着こうとした時、そっと誰かが耳元で囁いた。
「オレも2年くらい前は同じような悩みあったから。」
えっ、と振り向いた時には、既にその声の主ー‥涼太は座っていた。
~涼太side~
-‥
実は俺にもずっと抱え悩んできた事がある。いやもうこれは誰にも言った事が無い悩みであり、それを打ち明けようなんて考えた事もない。言ったらただのバカ、頭いってる。
幼稚園のトキから友達なんていやしなかった…うーんと正確には居たけどイタズラばっかの日々だった自分に、1つ悩みというか、卒業したのにしきれない事があった。
それは。
「ママーっ!!」
当時のオレ。
「ままねー、あったかくてー、ぎゅっとしてくれると落ち着くんだあー!」
何が落ち着くだよ、オレ。
目がクリクリのまだガキの頃なんかまだいい。ママでも十分。しかし10歳過ぎても離れられなかった。弟にまでそれが移り、手を繋いじゃって。
「あああオレって大丈夫なのかあ?!」
ママに甘えてる部分があるのが、そう車ヲタクの正体さっ。パソコン専門家の裏なんてそんなものさっ…かなり病んでる男で悪かったな!
今はそんなにでもないけれど、弟はオレ以上にマザコンになってしまったし。
もう1つは、小学生の頃のオレの悩み。つまり言うが、今は違うからな。
その頃のクラスメートときたら、オレより身長差があった。そして、1人だけ急にデカくなり、変声期になってしまった。
クラスから浮き、音痴呼ばわりされて、デカいだけで邪魔だのデブだのうっさいんだよ、お前ら俺の何を知ってて言ったんだ!
こんな訳だから、何か気持ちが分かる。分からない事はない。分かられたくないと言われてもオレは、気にしないでいるなど無理難題。
だから、悩まなくて済むようになってほしい。
オレがそうやって今まで悪口ばかり言われた時のような酷い事態になってないのだから。そんな事…
そんな事。
何々、明莉と涼太って新しい恋発覚とかいう?
明莉と考輝だったりして?
まっさかー!?
作者そんな浮気好きじゃありません。




