明莉の悩み事
どうも、神無月です。
そんなちっぽけな心配をするなら、私は悩み事だらけじゃないですか!!
…と、そんな気持ちになる今回の話ですが、もし見て下さっている方がいらっしゃれば、先にお伝えします。
今回の話は、私もよく分からないくらいの「がーるずとーく」というらしいのです。
…って、作者ガールズ捨てたのか!?
何はともあれ、あくまでもこの回は原作にちょこっとあった話ですから、私も出来る限り頑張ります。
ただ、色々内部事情があって原作通りに他人の私が書けないので、この回も変えさせて頂きます。
ご理解宜しくお願いします。
P.S KRASHの活動<yamakoに相談が大きな感じがするのは皆様の幻覚では御座いません。
この学校の朝は早い。朝の礼拝から、朝学習やら読書で、のんびり寝坊している場合ではない。規則正しい生活が寮生活の目的である以上は、夜更かしせず消灯起床時刻を守る。
女子寮内の「とある」部屋の中では、こんな会話が交わされていた。
「桜ー。おはよー。」
「おはよう。」
音楽学校の、音楽としてのクラスがトップの、桜と明莉の部屋での事。
朝から桜は特に忙しく、明莉が起きた時はもう着替えをしていた。
今日は制服ではなく私服OKの日。休みの日に学校がある時は、私服で学校に来てももいい時がある。
大体の休日は私服の許可が出ているため、生徒の中には凄く派手な服装の人もいる。
「可愛いね、その服。スカート似合うね。」
寝ぼけ眼で明莉が言う。ピンクにイチゴ柄のパジャマを着た明莉は、ふわわ~、とあくび。その隣にいる桜は白にレース付きの…説明面倒だけど兎に角オシャレな服装だった。
「うわわ…。それ、大人の?」
「そうだけど。」
桜は何ともなさそうにこっくんと頷き、
「ねー、コレ可愛いよね~!」
と自分の服であるにも関わらずちょっと自慢をして見せた。
一方の明莉は、桜の話をフムフムと聞いていたが、内心はイヤミにも聞こえていた。
桜は身長も高い。眼鏡をかけているからかそれで更に知的な少女。どっからどう見ても、知的女子といったところで、SAKURAとはそっくりそのままな人だった。けれどもファンの子達には、同一人物だと思われていないようだ。
桜のオシャレは、服装といった物だけではなかった。これは私服の場合だけ。制服の時は厳しめの校則を守りつつのオシャレな訳で、そこを難なくくぐる必要がある。
明莉の普段の髪型といえば、三つ編みや2つ結び(偶にツインテール)だったりと様々だが、大抵簡易ピンで前髪を留めている。まあ「一般的な女子」であれば、長い髪ならばゴムで結んだりするだろう。
ところが、桜は強いこだわりがあった。髪型は1本を高い位置に横結び。想像してみるとそれだけでは一般のアクティブガールなのだが、前髪の留め方はこだわりをもっていて、※アメリカピンできっちり留める。
「へぇ~、いいなあ。」
明莉は鏡の前でピンを留めながら、そんなオシャレな桜と、自分を重ねて比較していた。
隣で少し慌てた様子の桜が、薄いピンク色の長い太めのリボンを持って、髪の結び目にかけた。
桜が気を遣うのは前髪だけでは留まらない。“リボン”といえば蝶の形に元からなっているアレの事だが、桜は結び目に本物の長いリボンを巻いて結んでいるのだ。髪と一緒にリボンも垂れるかんじが、とても清楚に見える。
それを毎日見てきた明莉も、少しは見習って実践しようと、桜が居なくなってから1人で結んではみるものの…というか清楚になろうと思っても、
「面倒くさい。」
という一言でプツリと夢は消える。
そもそも「明莉といえば、耳よりデカいリボンで左右2つ結びのシマシマ靴下だ!」という説明で表せる程の外見。スタイルを変えようとしても、アイドルとしては桜と被ってはならないし、勿論パクリ嫌いな桜のプライドも許さない。
「じゃ、先にチャペル行ってるね。」
桜がきちんと身だしなみを整えてから、部屋を出ていった。
ガチャッ。
ドアが閉まる音が鳴ると、張り詰めた空気が変わり、ようやく1人だけになった。
「はぁ…。何であんなにオシャレに気遣うんだろ~。」
明莉はもう1度鏡を覗く。
「オシャレなんか、あたしだってあたしなりにキャラ貫いてるんだけどなあ。」
じゃー問題ない。そう心に言い聞かせ明莉も着替えを済ませた。
「置いていかれちゃうや。」
もうオシャレなんて面倒くさがらなければいいのだと自覚し、まだ心の内に秘めていた悩みが、どんどん自分を押し潰した。
桜は小学生の頃から、背は高かった。スラリとしていて、皆から羨ましがられていた。
明莉だってバレエを習っていた当時も、今も痩せていた。けれど背の順となると前の方、桜のような背丈が欲しかった。
「なんでこんな小さいんだろう…。」
かといって堂々と桜に、
「オイその身長出せや(?)!」
なんていう無い物ねだりをするわけにいかないし、他あの男子3人組や友達に相談だって無理。BBBは論外だ。
けれど親を悲しませたくない、家族を愛している明莉は、どうしようもなく1人てずっと悩み続けてきた。
「こんな事言っても、どうしようもないんだもんね。」
しぶしぶ自分も、チャペルへ向かった。
※「アメリカピン」について、私神無月情報が曖昧でしたのでggってきましたー。
アメリカピンっていうのは、要するに「パッチン!」って子供みたいにして留めるような種類ではなく、オトナが付けていたりする細くて黒や銀とかのどちらかというと刺す感じのピンみたいです。バレエの時はおだんご結びにアレを5本位刺してました。「痛っえ!」とか言って(笑)
ダメだもう、神無月にはついていけません…。
というわけなのです。この回がもしまたyamako相談室になっていたら指摘OKです。
そしてそして恒例の誤字脱字探し!「ウ●ーリーをさがせ」みたいな感覚で。
<お知らせ>
yamakoさん都合により作曲してはいませんが、(まあ要するに作者=yamakoなんだけども)作詞活動始めました!詳しいURLは一番新しい「活動報告」所に私の活動場所のURL載せてあるので、それコピっちゃって移動してみて下さい。「みんなの.jp」です。
そう言えばそのサイトや、占い小説サイトいいの見つけたんですけど…小説ここでいいですよね、もう手を付けられない。
では!更新遅くなりました。




