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除夜の鐘

作者: たかみや汐
掲載日:2025/12/31

Written in Japanese.


批判的なご感想等は、遠慮してください。


ジャンル違いはすいません。


転載禁止です。

 今日は、大晦日。大晦日にしては、昼は暖かかった。

 私は、今日中に特にすることもなく、リビングでだらりと過ごした。気付くと、いつの間にかリビングのカーテンは閉められ、電気がついていた。'もう夜なの'と思い、カーテンを少し捲ると、外は真っ暗になっていた。


「そうだよ、かなこ、夜だよ」

 先に心に思っていたことが、声に出ていたようだ。

「起きてから、ほとんど椅子に座って、何もしてないけど、大丈夫」

母は、心配そうに聞いてきた。

「大丈夫、大丈夫に決まってるじゃん。どうして、そんなこと聞くの」

「気になったから、ごめん」











「蕎麦、食べたら、お寺に行かない、除夜の鐘、聴きに」

 私は、蕎麦を食べながら、妹に聞いた。

「お母さんは、 行かないよ。寒いから」

 妹が答える前に、母が応えた。

「私も、行かないよ、ゆうたと鐘聴きに行くから」

「えー。私も、一緒に…」

「お姉ちゃんは、私とゆうたの邪魔をするの? お姉ちゃんと言ってもつまらないし、あ、1人で行くのだったら、別にいいよ」

 妹は、けんもほろろな対応だった。

「むぅ…」

「かなこも、いい大人なんだから、邪魔しないの。まみも、そんな態度でお姉ちゃんに接しないの」

「お母さん…」




「まあ、いいわ。お姉ちゃんも行こうか」




 私は、普段着で、妹は、華やかな着物で、お寺に向かった。

 妹は、そのままゆうたさんと初詣に行くらしい。







「こんばんは、久しぶりです。おねえさん」

「久しぶりです。ゆうたさん」

「お姉ちゃんが、どうしてもってついてきたんだけど、ごめんね」

「全然構わないよ」

 私と妹の彼氏、ゆうたとは面識がある。












「私たちは、このあと初詣いくから。お姉ちゃんは帰るよね?」

「え、まなちゃん、お姉さんも初詣行かれます? 行かれるんでしたら、一緒に」

「私は、1度家に帰って、出直す。寒いし、邪魔するのは、悪いわ」

「邪魔じゃなんて…」







 私は、2人を背にして、踵を反対にした。

 一瞬、振り返った私にまなは、あっかんべーをした。ゆうたは、私に向かって、笑顔を向けた。

 私とゆうたは、まなに隠れて浮気をしていた。



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