表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弾丸の雨を降らせたい  作者: 代永 並木


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/30

第7話 ランリスの森

 北側から街の外に出る。

 道を真っ直ぐ進めば次の街だ。


 ……流石に居ないよな?


 昨日のPKはもう居ないとは思っている。

 数日間、初心者を待ち構える程の初心者狩りは余り居ない。

 それに、この時間にログインしていない事も有り得る。

 だが遭遇(そうぐう)すればまたキルされる。

 それは()けたい。


「……次の街行く前にレベル上げと金集めをするか」


 金槌と弾の材料でゴールドが大きく減った。

 まだ余裕はあるが、レベル上げも()ねてもう少しこの辺で戦うのはあり。

 次の街へ急ぐ理由も無い。

 それに初期の街は、大体一度離れると戻る事が少ないから、もう少し観光(かんこう)して行くのは全然ありな話。


 ……西の平原には行ったから、次は東側の森に行くか。


 まだ行っていない東側にある森に向かう。

 森はマップを見るまでも無く、北の道から見えている。

 見た感じ余り遠くないようだ。

 道中で遭遇したスライムを1発で倒す。


 今は弾を多く持ってるとは言え、無駄撃ちすれば直ぐに無くなる量。

 それに材料費は1発4ゴールド、スライムに2発撃てばマイナスだ。

 慎重に狙い撃つ。


「この先か」


 森の入り口に着いた。

 木々から独特(どくとく)な匂いがする。

 外から中を確認しようとしたが、木々が()(しげ)っている(ため)、中の様子を見通せない。

 森の中に入る。

 人が横に3人くらい歩ける広めの獣道の端を通っていく。

 すると、横からガサガサと言う音がする。


 ……何の音?


 音がした方を向いた瞬間(しゅんかん)、近くの草むらからスライムが飛び出した。


「うおっ!?」


 突然現れたスライムに驚き、後ろに1歩下がる。

 平原のスライムは脅かし要素が無かったからか、油断していた。

 スライムは、こちらの反応を()(かい)さず近付いてくる。


 (さいわ)いスライムは移動速度が遅い。

 深呼吸を1回挟んで、直ぐに立て直す。

 接近される前に、銃を構えて発砲する。

 スライムの中心を、見事に撃ち抜き倒した。


「びっくりしたぁ、森に隠れてるのか。こりゃ隠れられそうな場所の近くは行かない方が良さそうだな」


 獣道の中心を歩き、銃を握って周囲を警戒(けいかい)する。

 それから、森の中から出てきたスライムを7体程倒した。

 森の中もスライムだらけで、他のモンスターは見えない。


「ランリス付近はスライムだけなのか? 一撃で倒せるから有難い」


 レベルは2〜4のスライムが出てくるが、今のところ一撃で仕留められている。

 特にレベルが違う事で行動パターンが変わると言う事は無さそう。

 レベル4は(たま)に7ゴールド落とすから狙い目。

 スライムの液体と言うアイテムも集まっていく。

 一体ずつ落ち着いて処理(しょり)が出来ている。


 ……レベル4ワンパンって強くね?


 銃は評価が低いが威力に関しては、序盤かなり優秀な類な気がする。

 銃より威力の低い弓では一撃は厳しいだろう。

 順調(じゅんちょう)にスライムを倒して奥へ進んでいく。

 道中でアイテムを見つけて拾う。

 石ころと言うアイテムだった。見た目も変哲も無い石ころ。

 アイテムの説明を見る。


「消費アイテム、投擲(とうてき)する事で敵に小ダメージを与えるか。使う人は使うが使わない人はとことん使わないタイプのアイテムだな」


 俺はこの手のアイテムを使わないタイプ、戦闘中は持っていた事すら忘れがち。

 暫く進んだ後、大きな広間が見える。

 マップ製作者が意図的に広間にしたような人工的な場所。

 こういう場所はゲームでよく見た事がある。


「ボス部屋かイベント部屋」


 広間の手前で止まって様子を見る。

 大きなスライムが待機していた。

 頭上に名前とレベルとHPバーが見える。

 森主スライム、レベル7


 ……レベル7かぁ


 インベントリを開いて弾数を確認する。

 弾丸の残りは30発、まだ余裕はある。

 プレイヤーレベルは4、あと一体くらいスライムを倒せばレベル5になりそう。

 レベルは負けている。


「レベル5に上げてから挑むか……いやぁ、30発で足りるか?」


 30発なら強くないボスなら倒せるだろう。

 ただそれは全弾当てた想定での話、今までのスライム戦と違って外す事もあるだろう。


 メニューを開いて今出来る事を調べる。

 武器は初期配布の弓と銃のみ。

 ハンターのスキルはパワーショット、次弾(じだん)の攻撃の威力が上がるスキル。

 ただ初期技の為、倍率が低い。

 MPの消費は無いがリキャスト10秒のせいで高頻度では使えない。


「スライムを倒すか」


 一度道を戻ってスライムを一体倒す。

 すると、レベルが上がり5になった。

 新しいスキルは無し。

 広間の手前に戻りステータスポイントを振り分ける。

 今まで振り分けていなかった為、溜まっている。


「銃使いの推奨は攻撃と敏捷だったな。敏捷は……一先ず良いか、攻撃に全部振る」


 今あるポイントを攻撃に注ぎ込む。

 攻撃力が上がればボスを倒しやすくなる。


「これで勝てるよな? 無理だったら……いや負けたら弾が無駄になるなぁ」


 普通に(いど)んで負けるだけなら良いが銃での戦闘となると負けた場合、使った分の弾が消費されるだろう。

 弾を撃ち切って負けた場合、損失(そんしつ)(きび)しい事になる。

 (なや)んだ結果、回復アイテムや弾に余裕を持たせたいと考えて、スライムを倒しながら一度街に戻る。

リキャスト

スキル使用後、再度使用可能になるまでの時間

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ