最終話
周回中に一度、インベントリを確認する。
定期的に確認しないと、戦闘中に弾が尽きてしまうリスクがある。
……弾が減ってきた。一度買いに戻るか。
ボスエリアを離れて、軽鉱石採取を行いつつ街に戻る。
軽鉱石は数が減ると時間経過で現れるようだ。
採取してから、マップにマークを付ける。
……ここは行きで見てない場所だな。
ランダムなのか、固定場所があるのかまだ分からないが、取り敢えずマークを付ける。
もし固定場所湧きのシステムなら、このマークの場所を通ればほぼ確実に軽鉱石を見つける事が可能。
街に戻って、武器屋で火薬多めに弾丸の材料を購入する。
エルルバードの討伐報酬は中々美味しい。
レベルが上がり、弾の消費を抑えられたら安定して稼げそう。
……素材とレアドロ狙いだし、終わる頃には溜まってそう。
また頂上へ戻り、周回を始める。
そうして、数時間続けた後、素材と風来のマントを手に入れた。
風来のマントは、HP少しと敏捷が上がる装備のようだ。
1つアクセを外し着けた。
フードの付いた緑色のマントが現れる。
……見た目悪くないな。このままで良いか。
街に戻って防具の製作を始める。
作る防具は頭、胴体上、胴体下、靴の4つ。
集めたエルルバードの素材をつぎ込んで作る。
……見た目は良いや。性能で見よう。敏捷補正少し付けて防御は少し低くていいか。
見た目は気にせずに作る。
見た目は、仕立て屋で誰かに頼めば良い。
値段は掛かるが、確実。
ちょっと余裕があるから安ければ届く。
……これか……悪くは無いが……ログインしてるか見るか
フレンドリストからヒョウを確認する。
ログアウトと書いてあった。
つまり、今はゲームに居ないという事だ。
……居ないか。まぁ一度仕立て屋行ってみるか。
場所は覚えてる。
仕立て屋の店に向かう。
「ここだ。分かりやすくて助かる」
扉を開き中に入る。
プレイヤーも何人か居るが一先ず店員に聞く。
「装備の見た目を変更したいのだけど、プレイヤーのみ?」
「いえ、我々でも一部の衣装の見た目に変更は可能です。しかし、職人たちは自由度が高いのでそちらを選ぶ方は多いですね」
「相場は幾らくらい?」
「見た目だけであれば数千から1万ゴールド辺りの方が多いですね」
……安ければギリ届くラインか。
「あら、美少女じゃない。防具の見た目の変更かしら?」
「そのようです」
大男のアバターの人物が現れた。
派手な衣装を着ている。
自作したのだろうか?
「その防具の見た目を?」
「今着けてるのではなく、こっちの」
先程、作った防具を取り出す。
地面にどさどさと落ちる。
「無骨な鎧ね。良いわあたしが作ってあげる」
「幾らです?」
「見た目自由なら2000ゴールド、固定なら3500ゴールドかしら」
「自由で良い」
「なら2000ゴールドね。少し待ってなさい。ちょうど考えついたわ」
そう言って、防具を抱えて奥の部屋に消えていく。
端にある椅子に座って待機する。
数分後、大男が戻ってくる。
「出来たわ」
鎧の見た目をしていた防具が、全然違う見た目になっていた。
装備する。
腹や太ももなどが出て、露出が多めの服。
手足を動かす。
……おっ、動きやすい。
先程の服より動きやすいように感じる。
服の形によって変わるのだろうか。
「動きやすい」
「えぇ、仕組みは現実の服と同じなのよ」
「なるほど」
……そうなると、鎧みたいなのは動きづらそうだな。
金を支払い店を出る。
次の目的地は決めていない。
……ヒョウが護衛クエストで山を通ってたし、山の先に街がある筈、そっち行くか。
山の先にある街へ向かって歩く。
区切りで完結




