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弾丸の雨を降らせたい  作者: 代永 並木


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第2話 職業選択

「この時点で決めるのか」


 最初に書かれている説明を見る。


『ここで選択した職以外を(のぞ)む場合は、教会(きょうかい)転職(てんしょく)が可能。しかし、レベル1からスタート(転職先の職で(すで)にレベルを上げている場合は、そのレベルからスタートする)』

『例え、剣士レベル10⇒ハンター転職後レベル1⇒剣士に戻すレベル10』


「転職可能か。なら気軽に選べるな。どんな職があるんだろうか」


 最初に決めると変えられないゲームは多い。

 転職出来るというのは有難(ありがた)い。

 一覧をスクロールしていき見ていく。

 剣士(けんし)、ランサー、魔法使(まほうつか)い、ハンター、ガーディアン、吟遊詩人(ぎんゆうしじん)呪術師(じゅじゅつし)、テイマー、治癒士(ちゆし)盗賊(とうぞく)など並んでいた。

 10種類以上あるようだ。

 それぞれの特徴(とくちょう)を見ると説明と初期装備(しょきそうび)が表示される。

 剣士の初期装備は、石の剣と皮のヘルム、皮の(よろい)、皮のズボン、皮の(くつ)と書いてあった。


 ……防具(ぼうぐ)は4つでアクセサリー枠が5つか。武器枠(ぶきわく)は剣士やランサーが1枠、ガーディアンは武器と(たて)で2枠、アクセサリーが4枠、職によってその辺が変わるのか。


「役割が近い職もちらほら見かけるな。パーティを組むか分からないし、一先(ひとま)ずソロでも戦えそうな職が良いな。剣士やランサー、魔法使い……呪術師はデバフメインでも攻撃もあるな。ハンターは……おっ、(じゅう)だ」


 ハンターは弓と銃の2つが初期装備にあった。

 他の職は武器が1種類なのに2種類。

 装備出来るのは1つ、もう片方はインベントリの方に入るようだ。

 更にインベントリの中に()20本、(たま)20発入っていた。

 特殊な職なのかとハンターの説明を見る。


「なるほど、ハンターは弓と銃を扱う職でそれぞれ矢と弾を消費して攻撃、弓使いと銃使いでは系統(けいとう)が変わりスキルやステータスの振りが変わるのか。面白そう」


 弓使い、MP、攻撃、敏捷(びんしょう)

 銃使い、攻撃、敏捷が推奨(すいしょう)と書いてあった。

 フルダイブゲームで銃を使ってみたいと好奇心が湧く。

 転職は可能と書いてあった事もあり即決する。


『ハンターでよろしいですか?』


 迷わずYESを押す。

 大きなウィンドウは消えて、新しいウィンドウが目の前に出現した。

 そこには


『貴方のアバター名は?』


 と書いてあった。

 次はプレイヤーネームを決めるようだ。

 最大20文字までと書いてある。


 ……20文字、そんな長い名前を付ける人は居るのか?


 と疑問に思ったが、良く考えれば昔の知人がかなり長い名前を使っていた。

 そういう人は少なくないのだろう。

 20文字の名前となると覚えるのはかなり面倒そうだ。


「名前かぁ。昔使ってたスイレンで良いや」


 昔、ゲームをしていた時に、ちょうどニュースで名前が出ていた睡蓮(すいれん)をそのまま名前にしたことがあった。

 女性アバターでも違和感(いわかん)の無い名前のため、そのまま今回も使う。


『キャラメイクが完了しました』


 と言うウィンドウが現れたと同時に、足元に魔法陣(まほうじん)が現れる。

 魔法陣から発生した緑色の光に包まれた。


(まぶ)し……くない?」


 咄嗟(とっさ)に腕を顔の前に上げて目を(つぶ)るが、眩しくはなかった。

 光が消えるとそこは白い部屋ではなく、知らない街の中だった。

 レンガ造りの家が立ち並び、土を整えた道が複数伸びている。

 世界観チュートリアルで見た景色に似ている。

 手元に視線(しせん)を向けると木の弓を持っていた。

 弓の重さも木の感触もある。


転移(てんい)してきたのか。となるとここが初期エリアって事か。さて、最初にやる事は……メニュー」


 そう口にすると半透明なウィンドウが現れた。

 色々と文字が書いてある。

 その中で初心者ガイドという場所を軽く押す。


『最初はランリス街付近のモンスターでレベル上げて、ドロップ品やお金を集めて北にあるローロへ向かいましょう。ランリスでも装備やポーションなどを購入(こうにゅう)出来ます。不安があれば装備を更新して向かいましょう』


 と書いてあった。

 この街はランリスと言う名前のようだ。


 ……なら最初はガイド通りにレベル上げか。ハンターの武器は、一先ず銃を使うか。説明的に弾が無くなってもランリスで購入出来そうだな。


 インベントリを操作して弓を銃に切り替える。

 手元の弓が消えてハンドガンが手元に現れた。


「おぉ! 見た目本格的だ」


 ハンドガンはネットの画像でしか見た事がないが、見た目はその画像達にそっくりだ。

 グリップを握り込むと硬い物を握った時特有(とくゆう)の感覚もしっかりとある。


 ……弓の時と言いさすがフルダイブ、本当に触れているような感覚だ。


 ここまでVR技術は発展していたのかと昔を知っている人特有の感動を噛み締める。

 ハンドガンを(にぎ)り締めて街の外へ向かう。

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