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弾丸の雨を降らせたい  作者: 代永 並木


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第22話 初めてのフレンド

「あ、ありがとう」


 彼女は、受け取った回復薬を飲んで体力を回復した。

 初期の回復薬の為、回復量は低い。

 だが、これで戦闘を続けられるだろう。

 相手はボスでは無いし、彼女の装備も初期装備では無い。

 前衛職の装備なら防御力は高い。


「降りてきたのは僕がやるね。旋回中のだけ狙って」


 良い役割分担。

 近接系の攻撃職では、旋回中のローロバードを落とす手段は少ない。

 逆に中距離系の攻撃職は、急接近してきた相手と戦うのは可能だが得意では無い。

 役割を分けておけば、互いに自分の役割に集中出来る。

 急造のパーティ、連携なんて出来ない。


「OK、出来るだけ落とす」


 旋回を辞めて急接近してくる奴は、無視して狙いを定める。

 一体ずつ確実に落とす為、焦らずに当てられる絶好のタイミングを待つ。

 下から短剣と爪がぶつかる音が響く。

 戦っているようだ。


「良し! 倒した」


 彼女が声を上げる。

 接近してきた一体を仕留めたようだ。

 旋回中のローロバードを撃ち落とし、残りは2体となった。


「あと2体だ――2体同時に降りてきたぞ!」


 ……数が減ってからの行動変化!? 体力じゃなくて仲間の数でも変化あるのか。


 素早く照準を合わせて放つ。

 しかし、弾は外れて岩肌に突き刺さる。

 接近の速度が、旋回時よりも早い。

 2体とも彼女に襲いかかっている。


「避けろ!」

「スキル、クイッククロー!」


 彼女は音声入力でスキルを使う。

 移動が早くなり、高速で空中に飛び上がって2体を切り裂いた。

 2体とも光の粒子になって消滅した。

 クイッククローは、素早く攻撃を仕掛けるスキルなのだろう。

 シンプルだが使い勝手の良いスキル。


 ……スキルを温存してたか。職は盗賊辺りか?


「他には居ないか」

「良かったぁ。あっ、ありがとね! 助かったよ〜」


 馬車から降りると近付いてきた。

 笑顔で手を取り、感謝を言ってくる。


「2体のドロップアイテムは貰っても?」

「あぁうん、どうぞ」


 2体分のドロップアイテムを回収する。

 倒す前にかなり削れていただろうから、ドロップアイテムは要らないと言いたかったが、弾代を考えるとそうも言ってられない。


 ……弾を外したけど、採取分も含めると損にはならないか。


「銃使いなんて珍しいね。初期防具……初心者?」


 防具が初期防具だと気付いたようだ。


「そう、ゲームを始めて2日目」


 今日、初期街から出たからプレイ時間の割に進みも遅い。


「なるほど、ハンターなら防御低くても戦えるもんね。でも正直初期装備ってダサくない?」

「微妙なライン」


 良くある序盤装備っぽい見た目をしている。

 個人的にダサいとまでは思わないが、まぁ否定はしない。

 装備を買うか作らないと、見た目は変更出来ないから、ダサくても仕方が無い。


「防具を変える予定は?」

「近々、ここのボス倒して変える予定」

「レアドロップ狙い? 風来のマントは確かにハンター向けかも」

「いや、サブ職が鍛冶師だから素材で防具を」


 ……風来のマントなんて物があるのか、欲しいな……マントだからアクセサリー枠かな?


 使えるかもしれない装備が落ちると言うのは、良い情報だ。

 アクセサリー枠なら、店売りの微妙な性能の装備と入れ替えられる。

 レアドロップは、基本的に落ちない。

 ボス周回でも気づかないなんて事も有り得る。

 ボス前に知れて良かった。


「鍛冶師!」


 鍛冶師と言う言葉を聞いて、目を輝かせている。


「装備を作って欲しいのか? 生憎とレベルがまだ低くて良い装備は作れないが」


 弾や武器で経験値を集めているとは言え、レベルはまだ低い。

 強い装備の作成はまだ出来ない。


「作って欲しいのもあるけど、もう1つ作成した装備の見た目を変えさせて欲しい」

「見た目を? あぁ、仕立て屋か」


 装備の見た目を変更出来るサブ職業。

 変えられるが、作成は出来ないから鍛冶師を探していたのだろう。


「店売りの装備やドロップ装備の見た目を変更してレベル上げはしてるんだけど、お金飛ぶしあんまり装備落ちないし、変えたとしても使わないから売るけど余り金にならないし」


 声のトーンが下がっていく。

 聞いてるだけでも苦労が分かる。

 鍛冶師と協力出来ないと確かに辛そう。


「それは……大変だな。良いよ。鍛冶師のレベル上げはしたいから、装備作ったら渡すよ。ただ今は鍛冶師に集中してないから装備を余り作らないけど」

「大丈夫、作った時にちょっと貸して欲しいって話だから」


 こちらのレベルも上げれて、彼女のレベルも上げれる。

 メリットが多い契約。

 特に断る理由が無い。


「ありがとう! フレンド申請送るね」


『ヒョウからフレンド申請が届きました。申請を許可しますか? YES NO』


 ウィンドウが現れる。

 YESを押す。

 フレンドリストが0から1に変わった。


 ……レベル14、レベルは余り変わらないな。うん? あれ。


 フレンドのステータスが確認出来るようで見ていると、ヒョウの性別の欄が男になっていた。

 彼女では無く、彼だったようだ。


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