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弾丸の雨を降らせたい  作者: 代永 並木


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第19話 次の目的地

「もう一体はローロの東側にある山、アルレス山の頂上に(たたず)怪鳥(かいちょう)、エルルバードだ」


 店員は、ローロの東側にある山を指差す。

 そこがアルレス山のようだ。


 ……エルルバード、鳥系のモンスターか。飛ぶだろうな。当てれっかな。


 鳥系のモンスターは空を飛ぶ。

 定期的に降りてくるからそのタイミングが攻撃チャンスなのが定番。

 使っている武器が銃だから、相手の行動次第では飛んでる最中にも攻撃が当てられる。


「そのボスは強い?」

「強いが、古びた神殿のモンスター程では無いと聞く」

「ふむ、狙うならそちらか」


 ……位置的にも2番目のボスかな。


 場所からして、森主スライムの次に倒すボスと言った所だろう。

 神殿の方は恐らく初見殺(しょけんごろ)しポイント。

 わざわざ、NPCがボスモンスターを神殿のモンスター程ではないと言った。

 なら、それ程に強い設定だと考えられる。


 ……神殿の方は、初見殺しだと考えるとレベルは25以上辺りな気がするな。暫くは辞めておこう。


 神殿の方は、挑むとしたらもう少しレベルを上げてからだろう。

 今、わざわざ警告(けいこく)された方に向かう理由も無い。

 強い装備が手に入るならデス前提で突っ込むのもありだが、そんな情報も持っていない。


「あぁそうだ、アルレス山は軽鉱石が手に入るぞ」

「ほう、軽鉱石が、そこは鉱山なのか」

「そうだ、鉱石の採取(さいしゅ)はした事あるか?」

「いや、無い。今までは購入していた」


 ……そう言えば掲示板のコメントの中に、素材を集めればみたいな話もあったな。採取の事を言っていたのか。


 軽鉱石を採取出来るのは大きい。

 弾丸1発の価格が半分になる事と同義(どうぎ)だ。

 恐らく採取には時間が掛かるが、金が多くない今はその手間を許容(きょよう)した方がスムーズに進む。

 作業ゲーは嫌いじゃない。


「採取にはツルハシが必要になる。ツルハシは50ゴールドだ」

「買おう」


 ツルハシを購入して、インベントリに突っ込む。

 50ゴールドなら安い。

 軽鉱石25個分、25個なら難しくない。

 軽鉱石は、レア鉱石では無いからドロップ率が(しぶ)いとは考えづらい。


「ツルハシは破損するか?」

「いや、しないぞ。ツルハシには強化がある。良いツルハシになればなる程、採取出来るペースが上がると聞く」

「それは鍛冶師で可能か?」

「可能だぞ」

「それは有難いな」


 採取速度が上がるのなら、ツルハシ強化も必要になりそうだ。

 寧ろ、速度によっては先にツルハシ強化も悪くない。


「採取の方法は?」

「色が違う壁や露出(ろしゅつ)している(かたまり)があって、それをツルハシで砕くと手に入る」

「なるほど、分かった。有難う」

「あの山はモンスターが多い。気を付けろよ」


 武器屋を出る。

 歩きながら弾丸を制作して、城門から外に出る。

 次の目的地は、アルレス山となった。

 軽鉱石の採取と頂上のボス、エルルバード。


「山は東だよな。ボス前に鉱石採取をするか。レベル上げしつつ、軽鉱石を確保してから挑む」


 森主スライムは弾が少なくて済んだが、あれは殆どの弾が当たったからだ。

 弾を外す可能性を考慮(こうりょ)しないとならない。

 特にボス戦となれば、余分に持っておく事が安定だろう。


 ローロの東側にある大きな湖の横を通って進む。

 アルレス山は、湖の先にある。


 ……綺麗な湖、あっ、魚だ。


 透き通った水が光を反射させている。

 少し(のぞ)くと魚が泳いでいるのが見えた。

 しっかりと魚らしい動き方をしている。

 見ていても魚の頭上に名前とHPバーが出てこない為、モンスターでは無いようだ。


「魚はモンスターじゃないのか……あれ」


 湖の中に光を反射している何かを見つけた。

 よく見ていると、水晶が突き刺さっている。

 今までは見かけていなかったが、降り注いだと言う水晶が今でも残っている――設定があるのだろう。

 見逃していただけで、初期街付近にもあるのかもしれない。


 ……普通に水晶だ。まぁ、普通にオブジェクトかな。


 少し魚の(およ)ぐ姿を鑑賞(かんしょう)した後、湖から離れてアルレス山に向かう。

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