第17話 アクセサリー
「アクセサリーか」
イヤリングや指輪、腕輪など色々な形の装備が売っている。
アクセサリーの装備類のようだ。
一つ一つ、性能を見ていく。
……一つ一つの性能は微妙だが、空いてる枠を埋められると考えれば悪くない。
ハンターのアクセサリーの枠は5つ、今は森主スライムのイヤリングが2個装着しているから残りは3つ。
装備欄が空いている間は、何の補正も得られない。
兎に角、何でもいいから、3つ埋めておけるのは強い。
使える性能のアクセを纏めて、どれにするかを考える。
「残り3つを攻撃や敏捷の推奨ステータスで揃えても良いが、ステ振りしてないから低い防御やHPでも良いな」
攻撃や敏捷に特化させるか、少しでも防御やHPを強化しておいて事故死率を減らすか。
悩んでしまう。
そこまで悩む場所でも無いが、どちらも良いから選び切れない。
買った後にあっちにすれば良かったとなりがち。
暫く悩んだ末に答えを出した。
……攻撃1つ、HP2つにするか。それで防具を敏捷補正付いてる奴にすれば丁度良いか。
買う物を決めたので、後は必要な分のゴールド集めだ。
部位ごとに並べられてバラ売りされている防具も見つけたが、性能に大きな差が無いからさっき見た一式防具で良いと判断した。
弾の材料を買う為に、カウンターへ向かう。
「買う物は決まりましたか?」
「軽鉱石と火薬を20個ずつ」
「分かりました」
買い物を終えて、店を出る。
適当な壁に寄りかかって弾丸を制作し、城門へ真っ直ぐ向かう。
通行人にぶつからないように歩く。
城門を通り周囲を見渡す。
「モンスターは、あの辺は多いな。プレイヤーも居ない」
他プレイヤーが居ない位置を探す。
対象が被ると最悪面倒な事になる。
それは避けたい。
さっさと向かって、銃を構えて狙い撃つ。
気付かれる前に一体を倒す。
周囲のモンスターが気付いてこちらに向かってくるが、その場で迎撃をする。
……このペースなら全員間に合うな。
迫ってくるローロラット複数体を、一体ずつ確実に仕留めていく。
ラットの攻撃範囲に入る前に、全員仕留められると踏み、動かずに照準を合わせる。
仕留め終えてドロップ品を回収する。
「ブレが結構あるな。だけどこの調子なら直ぐ集まるな」
プレイヤーが近くに居ないモンスターを狙って倒し稼いでいく。
プレイヤーが何人も居るから、付近のモンスターの数が足りなくなるかと思いきや、早い頻度で新しく湧いている。
……もう湧いたのか。モンスターの殲滅速度によって、湧きの時間が変動したりするのか?
狩りの待ち時間が無いのは、有難い。
こう言ったゲームは、湧きを待つ時間が長く暇な事も多い。
湧きを待つ時間が短ければ、その分早く稼げる。
……ローロラットの尻尾、安そうだけど集めて売るか。雑魚モンスターの素材はカスタマイズに要らないし
倒しまくり、弾の在庫が少なくなったら街に戻り素材を売りつつ、材料を購入。
ついでに攻撃アクセを1つ買い装着する。
何度も同じ事を繰り返し、ゴールドを集めていく。
ローロ付近の別のマップに行っても良いが、少し遠いので移動効率を考えるとこのやり方が良い。
確実に一撃で倒せるローロラットをひたすら狩り続ける。
周囲のプレイヤー達に時々見られている気がするが、何もおかしい事はしていない筈なので気にせずに繰り返す。
〜〜〜
『ハンターの子が凄いペースでローロラット狩りまくってた』
裏で掲示板で話題になっていた。
美少女アバターなのが目立っていたようだ。
『ローロで活動してるハンターとは珍しい。初心者?』
『多分』
『あぁ、見た見た。あの美少女アバターの、一撃で倒し回ってたな』
『なんであんなり行き来してたんだ?』
『ハンターは消費アイテムの弾や矢を使う。だから弾切れしたら戻って購入したんだろうよ』
『あの銃武器屋で探したけど無かった。ボスドロとか?』
伊織の使っている銃に注目する者も居た。
『いや、ランリスとローロのボスには銃ドロップは無かったはずだ。ローロで銃買って鍛冶師で改造したんじゃないか?』
『初期銃かも』
『それは無いな。カスタム性が無さすぎるって有名な銃だ』
先入観、先人の調査によって正体に気付く者は居ない。
『ソロかな?』
『ぽかった』
『序盤はソロも珍しくないからな』
『とは言え、直ぐにどっかのクランに入るっしょ。パーティ誘ったりフレンド申請するのは今の内だぞ』
雑談で盛り上がっていく。




