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弾丸の雨を降らせたい  作者: 代永 並木


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第9話 森主スライム戦闘

 ()み込んだ瞬間、空気が変わったのが分かる。

 肌で感じているような感覚がある。

 そして、入口に紫色の半透明な壁が現れた。


 ……封鎖(ふうさ)された? ボスを倒すか倒されるまでは戻れないのか? 準備しておいて良かった。


 ボヨンと柔らかいが、重量感のある物が跳ねてる音が聞こえた。

 背後からだ。

 バッ、と振り返ると何も居ない。


「何も居ない――どこ行った!?」


 広間に入る前、森主スライムが待機していた場所に視線向けた。

 だが、今そこにスライムの姿は無い。

 銃を構えて、素早く左右を見る。

 しかし、左右にも何も居ない。

 何処に行ったかと探しているとふと、影が()す。


 ……影? ヤバっ


 影で気付いたが、遅かった。

 上から大きな何かが降ってきて、その下敷きになる。

 地面に小さなクレーターが出来て、土が舞い土の匂いを感じる。

 俺は地面に押し付けられ、HPがごっそり削れてしまった。


「グッ……」


 身動きが取れない。

 何とか動かせる手を使い、降ってきた物に銃弾を撃ち込む。

 すると、命中した部分から赤いエフェクトが散り、大きく跳ねて別の場所に着地する。


「飛び跳ねていたか」


 ショートカットにセットしていた回復薬を、取り出して飲む。

 美味しい水の味だ。

 ポーション系は不味いと、相場(そうば)が決まっている訳では無いようだ。

 不味い物を飲みたくないから有難い限り。

 HPバーを確認すると回復し切れておらず、僅かに減っている。


 今の一撃が40ダメージを超えていたようだ。

 流石ボス、攻撃力が高い。

 回復薬が無ければ4回で終わり。


 ……ギリギリ全快(ぜんかい)にならないか。一撃即死じゃなくて良かった。


 ステータスポイントは攻撃に全振りした結果、レベルが上がった事で自動で増えたHP頼り、防御も初期値に初期装備、当てにはならない。

 正直、かなり油断(ゆだん)していた。

 森主スライムの動きを確認する。

 プルプルとしながら様子を見ているのか、その場から動かない。


「パワーショット」


 スキルを発動させる。

 そして、素早く銃を構えて発砲する。

 光を()びた弾丸が飛んでいく。

 ボスの身体の一部に命中し、ダメージを与える。

 一撃で結構削れた。

 これなら後数発当てれば勝てる。

 攻撃全振りした甲斐があった。


 また発砲するが、横に跳ねて(かわ)される。

 ボスは左右、前後と跳ねながら接近してくる。

 一度に大きく動く為、照準が上手く合わない。

 また押し潰さんと大きく跳ねて、上から攻撃を仕掛けてくる。


 ……今は――やめておこう


 跳ねて空中に居る間、ボスは動けない。

 絶好のチャンスだ。

 距離も遠くないから当てられる自信もある。

 だけど、回避を優先した。

 地を大きく()り、飛び退く。

 勢い余り不安定な体勢で着地する。


 ……いてっ


 直ぐに立ち上がり、銃を向けて発砲する。

 その攻撃は(かわ)された。

 ボスはグッと地面を強く押す。

 行動モーションの変化。

 ボスの体力はまだ半分を切っていない。第2形態では無いだろう。

 隙の多いモーション、発砲して当てる。


 ……移動は早くない。(かわ)せない速度じゃない。あれは突進か?


 突進攻撃、MMOだと結構多い。

 真っ直ぐ突っ込んでくる隙の多い攻撃で、慣れたプレイヤー間ではサービス攻撃と言われやすい。

 巨体が素早く迫ってくる。

 想定通りの突進攻撃、距離はある。

 避けられると思って、回避行動を取る。


 だが突進は想定よりも早かった。

 ボスに視線を向けると、直ぐ目の前まで接近してきていた。

 ボスの巨体故に攻撃範囲から出るのは、間に合わないと直感する。

 両手を前でクロスさせて衝撃に(そな)える。

 ゲーム的な効果があるかは分からない。


「グッ……おっ……げふぁ……」


 吹っ飛ばされて、地面に叩きつけられる。

 体力が半分近くまで削られた。

 強力な一撃。

 直ぐに立ち上がり、回復薬を2個飲んで回復する。


「敏捷上げてないと溜め後だと、避けれないやつだぁ。それも強いし」


 跳ねて近づいてくる。

 距離を取りながら発砲する。

 エイムアシストがあるとは言え、動きながらでは当たらない。

 何発も外れて、木や地面に弾丸が突き刺さる。

 近距離(きんきょり)なら当てやすいが、逆に攻撃を食らいやすい。

 あの2つの攻撃モーションは距離がある相手に対しての攻撃だろう。

 近接では、また別のモーションがあると予想が出来る。


 上からの叩き付け、突進は回避最優先で動く。

 攻撃後の隙を狙って攻撃を確実に入れる。

 ボスを視界に入れ続けて、戦闘を続ける。


「パワーショット」


 スキルを発動させ、次弾ダメージを向上させる。

 突進の溜めモーションに入った瞬間に大きく横に動き攻撃を躱す。

 溜めモーション中に動けば、敏捷が低くても避けられる。

 弾丸を叩き込み、削る。

 ヒットアンドアウェイ戦法。

 一撃即死じゃないし回復薬もあるが、この戦法が安定だろう。


 ボスの体力が減り4分の1を切った。

 ボスが突進攻撃の溜めを始めた。

 攻撃範囲から抜けて、攻撃の後隙を狙って構える。

 溜め終わり、真っ直ぐに突進して決まった距離で止ま――らなかった。

 その1歩前の位置で止まり、急に方向転換をして突っ込んでくる。


「モーション変化!?」


 回避が間に合わず、吹き飛ばされる。

 突進のダメージは変わらない。

 直ぐに立ち上がり、回復薬を飲む。


 ……4分の1でモーション変化か。初見殺し過ぎるだろ今のは。


 ボスの位置を確認すると、既に溜め状態に入っていた。

 連続突進攻撃。

 取り出した2個目のポーションを握ったまま、走って攻撃範囲から離脱(りだつ)する。


 ……2個も飲んでる暇が無い。


 体力全快するには、ポーション2個が必要になる。

 だが、このペースだと2個飲める余裕が無い。

 回復薬をショートカットに仕舞(しま)う。

 方向転換後の突進も回避して発砲する。

 森主スライムの体力は、残り2発分程度。


 大きく飛び上がり、叩き付け攻撃を仕掛けてくる。

 避けて素早く撃ち込む。


 ……よし、後1発分。回復無しで押せる。


 距離を取ろうとした瞬間に、攻撃を受ける。

 軽い体当たりをされた。

 威力は低いが、体勢を崩された。

 そして、体勢を直す前に突進を食らう。

 吹き飛ばされて地面を転がる。


 ……やべぇ。


 体力の残り体力が見える。

 残り50。

 森主スライムの突進攻撃は60ダメージ。

 突進は2回、立て直しても2発目を回避は間に合わない。

 回避不可、防御スキルなんて無い。


「一か八か。パワーショット」


 スキルを使用する。

 立ち上がらず倒れてる状態で、位置を予想して銃を向けて発砲した。

 ボスの位置は突進開始場所から直線位置。

 突進は何度も見ている、だから予想は可能。

 でも確実では無い。

 予想が外れていたら負け、もし当たっていても仕留められなければ負け。

 不安定な体勢によって、発砲の反動が身体に大きく響く。


「ラッキーショットだ」


 目の前まで迫っていた巨体が弾け散り、光の粒子となって消えた。

 ドロップ品が地面に転がる。


全快

HP(体力)が削れた状態から最大まで回復する事

ショートカット

インベントリを経由せずに道具を取り出せる機能

ドロップ品

モンスターを倒した後に落とす物

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