お前は地球だ
「ああ、いいぜ殺ってやるよ・・・」
そういって銃を変形させる。
ぐにょぐにょっと気持ち悪い音を立てて未来都市最新のライフルが現れた。
名前はジェノサイドガン。
対戦車用アサルトライフル。
一発で戦車を貫き、破壊する。
しかし反動を押さえることに力を注いだ為に装弾数が
異常に少なくなってしまった。
「たった12発の弾丸だと思うなよぉォォ!!」
そういって乱射した弾丸は螺旋を描き新岸の頭に吸い込まれて行った。
その弾数は30発以上。
「これが俺の全力だぁぁぁぁ!!!!!!!」
ぐしゃぐしゃ、と肉の千切れる耳触りな音がする。
対戦車用の弾丸は人を殺す為ではない。
だから人に撃って本来の力どうりだったらただ貫通するだけだ。
なのに肉が千切れる音?答えは簡単。
陽一が弾を受け止めたのだ。
手を大きく広げて、新岸を守る大きな壁となった。
干渉の能力で弾丸に干渉したから受け止められたのだ。
「おいお前、なんで地球が丸いか知ってるか?
お前等俺ら、だれでもこの物語の中心って事だ。
家族の為にがんばるのもいいけどなぁ、お前も
この物語の主人公なんだよっ!!
テメェの意見もテメェの考えもちゃんと通せよ!!!!」
陽一の拳は未完成夢の顔面に吸い込まれて行った。
「俺はお前のことを地球って呼ぶっ!!
お前はこの世界を一つにすんだろっ!!!
だから”地球”だっ」
拳ではない
この言葉で戦いは終わった。