6話ツクヨミ
「愛音、愛音!」
なんだろう、頭が痛い、気持ち悪い、私、どうかしたのかな、誰かに体を揺さぶられてるような...。
「愛音!」
「!!!」
ビクッとし、私は意識を取り戻す。
私は赤い血の川で倒れていた。
周りにはたくさんの生きている人がいる。
私、何してたんだっけ、?
確か、ARSに入る試験を受けていて、猫が襲いかかってきて...、あれ?そこからの記憶がないぞ?。
「渡、私、どうなったの?」
「...試験は合格したよ。」
「いや、聞きたいのはそれじゃ...。」
言いかけると、周りに指示を出していた雨空麗が近づいてくる、彼は先程よりもニコニコしていた。
「愛音ちゃんお疲れ様、君は試験合格!花丸だよっ!」
「あの、雨空さん、私どうなって...」
「さ、次は渡くんの番!頑張ってね!」
私の話はまるで聞こえないというふうに、すぐさま遮られた。
ま、後で聞けばいいか。
「愛音、俺も絶対合格するよ。」
「うん...。」
その後私は『血の部屋』と呼ばれるところから出て、試験を見物することになった。
ちなみに雨空さんは、元々渡をARSへ誘うつもりだったらしい。
だから私と渡が一緒に働けば一石二鳥と思ったと言っていた。
「...何が一石二鳥なんだろ?」
!!!
ボソッと声に出してしまったが、誰も聞いてないみたいで安心した。
「じゃ、シュエさん、よろしく〜!」
「わかったネ」
俺、未来渡はエイリアン対応局、ARSの入隊試験を受けるところだ。
さっきの愛音の様子も気になるが、今は自分の試験に集中しなくてはならない。
そして俺は超えるんだ、あの兄貴を。
絶対に。
今度こそ
あの時のようにはならないように。
「!!!」
その時、煙が出てきた、いよいよおでましか。
どんなエイリアンなんだ?
「渡、渡ぅ!」
...っ!この声は
「兄貴!」
そう、そこに現れたのは、兄貴の見た目をした何かで、俺はこの光景を見た事がある。
俺は予め渡されていた拳銃を構える。
「お前は兄貴じゃない!」
「何を言ってるんだよ、渡ぅ!俺は正真正銘お前の兄だ。」
「違う!」
「どうかしたのか?渡ぅ、それより、その危ない武器は捨てて、こっちに来いよ。さぁ。」
その兄貴のようなものは手を広げておいでと言わんばかりにとても明るい表情をしている。
パァン!!
だが俺は迷わず兄貴の眼球に目掛けて拳銃を撃った。
だが、やはり当たってはいるが、すぐに再生されている。
「酷いなぁ。実の兄貴を撃つなんて。にぃちゃん傷つくよぉ。」
「お前は、兄貴じゃない!」
「じゃあなんだって言うんだ?」
「お前は、神がエイリアン化した、ツクヨミ!兄貴の仇だ!」




