3話
車で走ること20分。着いたその場所は警視庁。
私たちはその中の一室を借りて話すことになった。
「まずは自己紹介から。僕は雨空麗。高校2年生。ある組織の責任者であり、管理者もやってまーす」「そして僕の後ろに立っているのは姉の雨空りい、高校3年生で、僕の補佐官ね、そして君の後ろにいる女性が星空音羽彼女は高校2年生。その隣が渡くんの兄でもある未来司くん。高校2年生」
一通り自己紹介を終えると、雨空さんがまた話し始める。とても驚くことを。
「さっき君たちが見たのは...宇宙人、つまり、エイリアンさ。」
え、エイリアン?
そんなの、漫画の中の話でしょ?
「まぁ信じられない気持ちは分かる。」ウンウンと雨空さんは言った。
「でもこれを見たら分かるんじゃないかな?」
「これって?」
「音羽ちゃん、『vt.on!』」
「了解です。」
そう言って音羽さんは「『vt.on!』」と言い、その姿は変わっていき、ストロング砲になった。
「これってさっき兄貴が剣になったやつ?」
「そうだ。」
司さんは淡々と言った。
「お前には話してなかったが、俺はメカ星のエイリアンだ。」
「え...」
「ま、その話は後で家族でしてよ、ところで愛音ちゃんはお母さん達の死因って知ってる?」
死因か、一応言われたのは車での事故死。
「事故死と聞いてます。」
「職業は聞いてる?」
「銀行員だったと。」
すると雨空さんはニヤリとし、「2人の死因はね、本当はエイリアンに殺されたからなんだ。」
え...?だって、銀行員だったんでしょ?それが何で?「そして銀行員でもないんだ、本当の職業はね、ARSの組織部員だったんだ。ARSは警察の公安部、知らなくても無理はないよ。家族にも口外してはいけないし。」
お母さん達が、警察官!?そんな話、初めて聞いた。
「ARSとは、Alien Response Stationの略さ。」「エイリアン対応局と呼ばれている。マノンさんと君のお父さん、蓮さんは、特攻隊の1番隊で働いていたんだ。」
父さんもここで働いてたのか。
「だから僕は、君をARSに誘いたい。」
ふーん、、、えっ!?
「君には可能性があると思うんだ。色んな意味で。」
なんか意味深だな。
「どうかな?」
やりたい、けど、私に務まるだろうか。
「雨空さん、私は反対です。」
星空さんはそう言い、こう続けた。「この方を死なせる気ですか?」
死ぬ、確かに死ぬかもしれない。
でも、「やります。」
「あなたは分かってない!今日みたいにパクッと丸呑みされるかもしれないんですよ?いいんですか?」
この方の言う通りだと思う。
「でも、私は両親の仇をうちたいです、それだけではダメですか?」「いーんじゃない?敵討ち、やる理由なんて何でもいいんだよ。」
「じゃあこれから早速試験を受けようか」
...試験あるんかい!