23話
「お互い明確な殺意を持っているなんて、俺たち気が合うな!」
月夜が言う。
「それは嫌だな...。」
と渡。
続けて
「お前の武器はなんだ?」
「俺のは...まぁ、いいか、見せてやる。」
そう言い、月夜は金色でハートマークが刻まれている、鍵を見せる。
「これは...。」
「見た事あるだろ?」
「あぁ、懐かしいな。」
渡が言うと、月夜は唱え始めた。
「我が命ある尊い星よ、今この場に汝の姿をしめせ!ルルートゥル!召喚!」
そこに現れたのは、女神のように美しく、目を布で覆っていて、体は水でできている、精霊だった。
「ルルートゥル、久しぶりだな。」
月夜はそう言うが、ルルートゥルは
「私はあなたを記憶していません。私の新たな主ということでしょうか。」
「そうか、やはり覚えていないか、そうだ、私が新しい主だ。ルルートゥル。」
月夜は『俺』ではなく『私』と名乗った。
「ルルートゥル、目の前のヤツを殺せ。」
「...主の御心のままに。」
「ルルートゥル、お前に俺は殺せない。」
「いいえ、私は我が主の命には必ず従います。」
「水よ、目の前の命を奪いなさい。ルリルグ!」
渡の命の養分?のようなものがどんどん吸われていく。
が、
「な、なぜ!?なぜ、彼はたっておられるのですか?我が主。」
「...。」
「次は俺の番だな、ごめんな、ルルートゥル、痛いだろうが我慢してくれ、」
「は...」
その瞬間、渡はルルートゥルを炎属性の剣で、蒸発させて、切っていた。
「そのまま、お前は...死ねぇぇ!!」
今度は月夜を目掛けて剣を振り下げる。
だが
月夜は避けた。避けてもなお、渡は追撃するが、当たらず、「...今のお前は、こんなもんか...。」
「渡、俺はガッカリしている。」
「こんな程度で、のん姉を守れるのか?」
「現にお前は1度、のん姉を殺しているじゃないか。」
その光景を、上にいるメンバーは見ていた。
「わ、渡が愛音ちゃんを殺した!?どういうことなんだ?」
司は驚き、音羽は冷静に「司、静かに...。」
「お、おう、ごめんよ。」
「たしかに、今の俺はとてつもなく弱い。だが、この戦いに勝って強くなるんだ!!」
渡はもう1度、月夜を頭上から切り裂いた。
「...まぁ、こんなもんか...今は」
切り裂かれてもなお、立っている月夜は
「なぁ、渡、最後は男らしく、拳で戦おうぜ。」
「...、あぁ。」
「最初に1発入れた方が勝ちd」
その刹那、月夜は渡の顔面に拳をぶつけていた。
「ごふっっ!!」
「お前、卑怯だぞ...。」
「俺は正々堂々戦うヤツだと思われてたのか?」
渡はフッと笑い
「雨空さん、未来渡、降参します。」
遂にこの戦いの決着が着いたのだった。




