13話
「オマエラノセイデ、アノババァノセイデ、カエセ、カエセェェェェッ!!」
私はアイマスクをつけ、シールドを張り、全員に連絡した。応援を要請すると。するとすぐに音羽さんと渡から今すぐ行く!と返事が来た。
それまでこのシールドを維持したまま、どうウイルスを与えるか考える。シールドを張ったまま、ウイルス攻撃できるか、実験しようかと思ったからだ。
エイリアン2体の攻撃は凄まじく、シールドが破れそうになりながらも、必死に考えた。
そうこうしていると、「愛音!!」「愛音さん!」
2人が上からエイリアン2体を切り刻む。だが、切られた触手はすぐに再生し、ノーダメだった。
「チッ!効かねーか!」
「音羽、遅くなった!」
更に司さんも来て、「愛音ちゃん、アイツ何星?」
「えっと、」
そう言われ、スクリーンをタッチする。
「アロマニック星と書いてあります!」
ザシュザシュと3人は触手を粉々にするが、やはりすぐに再生されてしまう。
「アロマニック星人は、ウイルスが効くはず、めちゃくちゃ匂いがキツイやつをやればいい!愛音ちゃん、できるか!?」
「スクリーンには出てないのですが、方法があるのか、探させてください!3分稼いでもらえれば!その間にシュエさんに聞きます!誰かこの子達を守れますか!?」
「俺がやる!愛音は急いで探せ!」
渡がそう言ってくれたので、私はシールドを消した。
「お願い!」
「シュエさん!」
「愛音、聞いた、方法あるヨ、よく聞いて、ウイルスの効能は、ウイルスを与えるを20秒長押しすると、効能選択画面が出てくル、その中から、今回ハ、においキツキツを押セ、そしたらできるヨ。急げ。」
「はい!」
言われた通りにすると、ほんとにその画面が出てきたので、エイリアンに触る。そして、タッチする。
するとエイリアンはどんどん元気が無くなって行った。
「司、私の剣になってください!」
「はいよっ!!」
あの時みたく、司さんは剣になった。
そして、「アロマニック星星人、逮捕!」
ザシュッと2体を死なない程度に音羽さんは切った。
浴びた血を舐めながら彼女は、何故か笑顔になった。
それはそれはとても美しく、神々しい笑顔だった。
雨空さん達が来て、2体のエイリアンは、双子の両親から切り離された。
どうやら取り憑かれていたらしい。
どの道双子の両親も接近禁止命令を破ったのでお縄となった。
「2人とも怖かったでしょ、もう大丈夫だから、安心してね。」
雨空さんは双子へそう言い、こう付け加えた。「今日見たことは、誰にも言っちゃダメだよ、いいね?」
ニコニコしているがやはり怖いな...。
「は、はい、。」「わ、わかったぜ。」
「でも今ここで言っていいか?」
「なんだい?」
月夜は「あんたらみんなかっけぇな!特にのん姉!」
と興奮して言った。
「そうだね、彼女は今回が初めての戦闘だったんだけど、なかなか筋がよかった、これからが楽しみさ。」
うぅ。褒められてるけど恥ずかしい。
「ねぇ、私たちもあなたたちの組織に入りたい!ダメ?年齢制限とかある?」
「さ、流石にそれは...」
と私が言いかけたところで
「全然いいよ!人手不足だしね!」
良いんかいっ!!
「やったー!」
「試験は受けてもらうけどね!」
「試験あるんかい!」
なんか、今のセリフ、デジャブだな...。
と私は思ったのだった。




