表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/13

10話

「まずは渡くんのvtを考えよっか〜!」

「渡くんはどんな武器がいいとか希望ある?大体のことだったら実現出来るよ〜!」

雨空さんがそう言うと、渡は

「俺は、炎と水属性が付いた剣がいいです。」

炎と水、火と油のように相性が悪そうなものを言い出して、みんなかたまった。

ただひとりを除いて。

「渡、理由を聞かせてくれるか?」

そう言葉にしたのは司さんだ。

「理由は単純だ、2つの属性を持っていた方が...」

お?

「かっこいいからだ。」

ズコーンッッ!と私は椅子から倒れそうになった。

ド〇フみたいなかんじで。

「渡、ほんとにそれでいいんだな?」

「あぁ。」

「ふむふむ、音羽ちゃんはどう思う?」

雨空さんが音羽さんに聞く。

音羽さんは冷静に

「良いと思います。2つの相反する属性を持っていた方が、何かと便利かと。」

と言った。

「愛音ちゃんは?」

「い、いいと思います!すごく、その、えっと、かっこいいと思います!」

私は顔を真っ赤にして言った。

「うんうん、そうだよね!かっこいいよね!」

「だってよ?渡?」

渡も同じく赤面しているのに私は気づかなかった。


「じゃあシュエさん、よろしく!渡くんの戦闘服のカラーは、んー、そうだな、司くんと同じ黒で!」

「わかったネ、2分待つネ。」

そう言われ、私たちは2分待った。

「完成ネ、渡、試してみてネ。」

渡はシュエさんから剣と戦闘服を受け取り、着替えた。

「じゃ、渡くん、このエイリアンを倒してごらん。」

雨空さんはメガネで擬似エイリアンを作成し、渡の前に立たせた。

あのメガネほんとに凄いな...。

渡はエイリアンを倒し、本当に何体も倒し、ようやく満足したように、「切れ味も最高ですし、使いこなせそうです。これで大丈夫です。」

と言った。

「なら良かった、これから大事に使ってね!」

「はい。」


「次は愛音ちゃんのvtだけど、その前に言わなければならない事があるんだ。」

言わなきゃならないこと?

なんだろ?

「何ですか?」

雨空さんは珍しく難しい顔をし、「実は研究班から報告があってね、愛音ちゃんは昨日猫と対峙したじゃない?その猫の感覚レーダーに異変があったそうなんだ。」

異変?

たしかに、異変と言えば私にも起きてたみたいだけど...。

「異変とは?」

これまた珍しく音羽さんが聞く。

この人私に興味あったんだ?

「ウイルスが確認されたんだ、それも死に至る程の猛毒ウイルスだ。」

「!!?」

「ウイルス?」

私が聞くと

「落ち着いて聞いてね、愛音ちゃん、そのウイルスは、君があの猫に与えたんだ。」

え、?

「その原因はおそらく君がまるでエイリアンのように何もかもが変わったのと関係しているのだろう。だからね、これは僕からの提案。」


「君のvtは、ウイルス兼ガードができるアイマスクにするのはどう?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ