もういらないセリフ
もう、それ以上のセリフは必要ない
テーブルの上には過去に創り上げられた偶像たちが
黙ったまま
次のどちらかの言葉を静かに
待っている
「もう、いいよ・・これ以上のこと」
ささやいた分
聞こえないフリもできたけど
それはあえてしないでおこう
許されること
自分で決められない
遠いまなざしに変わった瞬間から
他人を匂わす素振りで
「もう一度だけ、とは言わず、二度、三度・・」
少しだけ余裕をくれたら
そう、今まで何度かチャンスを与えてくれたと思うけど
もう一度、二度くらい・・
キミへの褒めコトバも
届けないだろう言葉もいっしょに
キミに向け伝える
もうそれ以上のセリフはこの場で必要なくても
どこかで必要になることだって
きっとあると思うから
聞こえないフリしないで
いつでも、そばにいて