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ネトゲで求婚してくる二人組は学校でも有名な美人双子だった件。現実ではいつも悪態をついてきていたのに、オフ会をしてから急にデレてくるようになったんだが!?  作者: 鳴子
ギルドハウスとテスト

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エピローグ

「ごめん、待たせたか?」


 少し緊張しつつも、二人が待っているであろう部室等の裏に顔を出した。


「遅かったじゃない!」

「ほんとに待ちましたよ」

「申し訳ないとは思ってるよ……」


 二人の姿はいつも通りでなんだか安心する。


「一応怒ってるんだけど?」


 ホッとしている姿を見られたからか、彩花が不満そうな顔を見せてくる。


「いや、それはほんとに反省してるよ」

「本当?」

「もちろん。さあ早くご飯食べよ」

「話をずらしましたね」

「なんのことだろう?」


 とにかく今は平静を装わないと。そう思い、二人の疑問をよそに昼ごはんを食べ始めた。


「まさか高校二年生がこんなにも波瀾万丈になるとはねぇ」


 食べ始めてから少し経って、彩花がそう呟く。


「本当だよね。正直今でも夢だと思ってるよ」


 便乗するように鏡花も口を開く。


「そんなこと言ったら俺もだよ。どっちかだけじゃなくて二人ともやってたなんて驚きだ」

「確かに、そうかもですね」

「メサイアと委員長が同一人物だったこともだし、なんだか疲れたわよ」

「ほんとにそれな! 今でも信じられないな」

「流石に違いすぎますもんね」


 二人と話しながら4月からあったことを振り返っていく。ネトゲで求婚してきた二人が俺のことを嫌ってる双子だし、仲良い女友達はネトゲの大親友だし。なんだか信じられないことばかりで思わず笑ってしまった。


「なによ!」

「やっぱり今日、変ですよ?」

「いや、本当に二人と会えてよかったなって」


 つい出てしまったその言葉。しかしその言葉に二人の顔がカッとリンゴのように赤くなる。


「卑怯よ!! そんな急に」

「やっぱり、今日は変です……」


 二人とも赤くなった顔を隠してブツクサと喋る。でも、彩花は顔を背けて隠してるし、鏡花は顔に手を覆って隠してるしやっぱり双子でも違うんだなと感じ取れる。


「私も"司"と会えてよかったと思ってるわよ」

「私も"司さん"と会えて嬉しいですよ」

「な、なんだよ急に」


 二人とも小っ恥ずかしいことを言ってくるので顔が熱くなる。

 うん? というか今変な言葉が聞こえた気がするんだが……。


「今司って言ったか?」

「「…………」」


 俺の問いに二人は静かに頷く。もう今にも爆発しそうなほど顔が赤い。顔を隠しても耳が真っ赤なのが見て取れる。


「なんで急に……」


 驚きが隠しきれずに、思わず固まってしまう。そして時間経った後、二人が先に口を開いた。


「少し二人で話してたの。司とこれまで以上に仲良くなりたいよねって」

「そのことをメサイアさんに相談したらもう思いっきり名前呼びしちゃったら?って言われちゃったんです」

「もういつかはするだろうし、早めにしちゃおうってなっちゃったのよね」


 話していくうちに落ち着いていたのか、少しずつ落ち着いた口調で話し出す。二人の抱えていた気持ちに理解したものの、今日沙織と話していたことも思い出す。

 こんなに考えていてくれていたのも、結局は俺のことを考えてくれた結果なんだなと。俺もしっかりと決めないと。そんな決意が固まってきた。


「……彩花も鏡花もありがとうな」

「「っ!!!!」」

 

 やっぱり呼び捨ては恥ずかしいな。ちょっとどもったもののちゃんと言えたと思う。それを証明するかのように二人は絶句している。


「俺、決めたよ」

「「えっ!?」」


 俺の発言に嬉しそうな顔から少し不安そうな顔に移り変わる。


「色々考えたんだ。二人の関係とこれからを。それでさ二人に名前呼びされて決心がついたんだ」

「な、なにを?」

「俺もいつかどちらかを選ぶ! だからそれまでは待って欲しい。ゲームもリアルも」

「それは本当ですか?」


 俺の決意の言葉は二人の心を揺さぶったのか。二人は微妙に嬉しいのか寂しいのか微妙な表情をしていた。


「ほんとに決めてくれるのよね」

「ああ、それは約束する。優柔不断だから遅くなるかもだけど」

「それはだいぶ前から知ってます」

「ほんとよ。司のことはもうわかるんだから舐めないでよね」

「もう一年以上待ったんです。それくらい余裕ですよ」

「そっか」


 二人の言葉に思わず苦笑しつつも、納得してくれたみたいで安心した。


「肩の荷が降りた気分だ」

「私も」

「右に同じくです」 


 俺の言葉に安心し切った顔の二人は便乗する。


「なんだかゲームがしたくなってきました」

「もうお昼ご飯食べてちょっとしたら帰れるわよ」

「ほんとにゲームがしたくなってきたな」


 ご飯食べた後でも俺たちの関係は良くも悪くもなく変わらない。でもなんだか心地よかった。そのままいつも通り授業を受けいつも通り帰路に着いた。


メサイア:で、結局なんでこうなってるわけ?

カプリス:まあ色々あってな。後口調が違うぞ

メサイア:ギルドチャットだしいいじゃない


 家に帰ってゲームを開くとすでにギルドメンバーが集合していた。

 メサイアはテキストだけでもわかるくらいに呆れていた。その理由はもちろん明らかだ。


ルーナ:カプリスさん

マール:カプリス


 二人は俺にくっついて離れない。


ルーナ:結婚してください!

マール:結婚して!

カプリス:だからいつか決めるって言っただろー!


 結局いつもと変わらない日々。多分、これからもずっとこの日々が続いていくんだろう。そんな予感がする。

これにて完結です。今まで読んでくださった方ありがとうございました!

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