ギルド加入
カプリス:というわけでメサイアをギルドに加入させようと思うんだが異論はないか?
オフ会を行った日の夜、俺たちはいつも通りにゲーム内で集まっていた。
マール:もちろんよ
メサイア:でもいいのか? 元々は結婚するために作られたギルドなんだろ?
ルーナ:それはそうですけど、メサイアさんがいても関係なくアタックしますから
メサイア:それは面白そうだな
オフ会の後話し合って、メサイアをギルドに入れることが決まった。現実でも知り合いでゲームでも仲がいいのだから断る理由もない。
二人は少し嫌かもと思っていたがそんなこともなく、すんなりと加入が決まった。
しかし、それよりも
カプリス:俺たちと会ってもまだその話し方続けるんだな
メサイア:そうやって言われるからやりにくくなるんでしょ!
カプリス:素が出てるぞ
メサイア:……カプリスめ
先程まで一緒に話していた女の子が、こんなふうにいかついキャラを演じているのだからいじりたくもなる。
カプリス:だってこんな面白い状況なかなかないだろ。今までいじられてきたんだからいじり返すぞ
メサイア:カプリス覚えときなさいよ!
カプリス:またもどってるって
今まで求婚関連でいじられ倒してきたんだから、これくらいいじってもバチは当たらないだろう。
マール:それにしてもなんでそのキャラでやろうって思ったの?
メサイア:まあ、それくらいは言ってもいいか
メサイア:カプリスは知ってると思うが俺はBLが好きなんだ
ルーナ:それは腐女子ってことですか
メサイア:ああ
カプリス:それと何が関係あるんだよww
思った以上に真剣に話されると覚悟していたところで、そんな話が出てきて思わず笑ってしまう。
メサイア:だって女でやってるより男やったらゲーム内で男同士の恋愛が起きるかもしれないしな。ネカマも多いし
カプリス:そんな不純な理由だったとは……
マール:めちゃくちゃ意外ね
ルーナ:考えられないですよ
そりゃあ、あんな男らしくて頼れる雰囲気を醸し出させてたメサイアがBLが見たいからキャラを演じていたとなると流石に萎える。
というか……
カプリス:まさか、俺も狙ってたのか……
メサイア:そりゃあな。というかフレンドの男は大体狙ってる
マール:もしかしてライバル?
ルーナ:カプリスさんは渡しませんよ!
メサイア:昔の話だ。カプリスを狙うよりお前らのこと見てる方が面白いし
カプリス:そりゃあ良かった
メサイアの言葉をみてホッと胸を撫で下ろす。この二人から求婚されていたことが初めて役に立ったような気がした。
メサイア:というわけだから早くカプリスと付き合えよ。無理だったら俺がもらうから
ルーナ:そんなの絶対ダメです!
マール:それはさせないわ!
カプリス:俺もそうはなりたく無い……
ゲーム内とはいえ男と付き合うというのは考えられない。
メサイア:まあ、話は置いといてそろそろ狩りに行くか
カプリス:そうだな。今はそんなこと考えられないし、メサイアの加入記念も兼ねてメサイアの行きたいところ行こうぜ
ルーナ:それも楽しそうですね
マール:また、結婚のことはいつでも話せるし!
こうして、満場一致で狩りへと向かうことになった。




