第二回オフ会?
「2人と会うの少し気まずいな」
今日に限って補修も休みであったため、昼休み以降話す機会がなかった。そのせいで、昼休みの話を解決する暇がなかった。
ゲームでまた問い詰められるのだろうか。などと考えながらログインする。
カプリスがログインしました
マール:あっ来たわね
ルーナ:遅かったじゃないですか
カプリス:まぁ、ちょっとな
俺がログインすると、案の定先に2人がログインしていた。
気まずくてログインが遅れたなんて口が裂けても言えないな。
マール:おおかた昼休みの件で気まずくなってたんでしょ
カプリス:そ、そんなことないぞ
ルーナ:誤魔化さなくても大丈夫ですよ
カプリス:だってそうだって言ったら怒るだろ?
マール:別に怒らないわよ
ルーナ:本当か?
マール:問い詰めはしますけどね
やっぱりするんじゃないか。できるだけその話題は避けたかったんだけど、やっぱり無理か。
マール:そもそも私たちは言ったのにカプリスが言ってないってのが気に食わないのよね
カプリス:そんなこと言われてもなぁ。お前たちが逃げたんだろ
マール:そ、それは……
ルーナ:あれはカプリスさんも酷いじゃないですか。いきなり可愛いなんて言われたら居ても立っても居られませんよ
カプリス:まさかあそこまで嫌がるとは思ってなかったんだよ
つい本音が出てしまった俺も悪いが、逃げられるとは思ってもなかった。しかし、なぜか2人は怒ったようにチャットを送ってきていた。
ルーナ:嫌がってる訳ないじゃないですか!
マール:本当よ! 可愛いと言われて嫌がる人なんていないわよ
カプリス:でも、嫌いなやつ相手に言われるのは嫌なんじゃないのか
だいぶ仲良くなったとはいえ、ほんの数ヶ月前は嫌っていた仲だ。それに現実の俺と話しているのもゲームのためだから、現実の俺のことは嫌いでもおかしくはない。
マール:もうとっくにあんたのこと嫌いじゃないわよ。
カプリス:そうなのか?
マール:当たり前じゃないですか。嫌いな人と毎日お昼ご飯食べて、家で勉強すると思っているんですか?
カプリス:それはゲームの結婚のためであって……
マール:ばっかじゃないの! きっかけはそれだったとしても今の目標は変わってるに決まってるじゃない!
カプリス:そうなのか
ルーナ:今の私たちが現実のカプリスさんと一緒にいるのは楽しいからですよ。ゲームも大事ですけどそれ以上に大事なことだって出来ましたし
2人にそこまで好かれていたとは思ってもいなかった。なら2人には申し訳ないこと言ってしまった。
ルーナ:カプリスさんは嫌々わたしたちといたんですか?
カプリス:そんな訳ないじゃないか。最初は話しにくいなって思ってたよ。けど、2人の短いけど濃い時間過ごしてありえないほど楽しかったんだよ
マール:ふーん……
なんだかこれだけ言ってようやく心がスッキリした気がする。2人の気持ちも知れて、俺の気持ちも伝えられて、本当に良かったと思う。
あれ、そういえば一個気になること言ってたな。
カプリス:2人の今の目標ってなんだ? 今まではゲーム内の結婚だったけど変わったんだろ?
ルーナ:そ、それは……
マール:ふーんだ。絶対に言ってやんないわよ
カプリス:めっちゃ気になるんだけど……
マール:いつか分かるわよ
カプリス:そっか
なら何かわかるのを気長に待っているか。これからも長いだろうし。
メサイア:おー今日は早いな。何話してたんだ?
話が一旦落ち着いたところで、メサイアがログインしてきた。
やばい、現実の話をしてたなんて言えないぞ。誤魔化さないと。
カプリス:えっとな、来週くらいには材料が集まりそうだよなって話してたんだよ
メサイア:おーもうそんなに集まったのか。
カプリス:ああ、だからメサイアにお礼したいなってな
マール:そうそうお世話になったし
ルーナ:してもらってばかりでしたし
俺の意図に気付いたのか、2人も話を合わせてくれた。でまかせのような言葉だったが、お礼をしようと思っていたのは本当なのでセーフだよな。
メサイア:別にいいんだけどな
カプリス:本当に何でもいいんだぞ
メサイア:そうか? なら、飯でも奢ってくれないか? 今ちょっと金欠で
カプリス:それってゲームの話だよな?
メサイア:いんや。現実の話
はぁ? いきなり何言ってんだよ。まさかこんな要求が来るとは思ってもいなかったため、思わず頭を抱えてしまう。
マール:それって現実で会うってこと?
メサイア:もちろん嫌ならいいぞ
カプリス:でもなんでもするって言っちまったからな。
ルーナ:メサイアさんは悪い人じゃないですし会うのはいいですけど
メサイア:なら決まりでいいか?
カプリス:……ああ、しょうがないな
こうしてひょんなことから、第二回オフ会を開くことが決定してしまった。




