ミスズとパチンコ生活
ミスズはどうやら、パチンコにはまったようだ。ミスズは4年生になり、卒業までの単位数をすでに修得しており、授業に出なくてもいいのだ。部活動のサークルも引退となった。そのまま本学の大学院に進学するため勉強もあまりしなくていいらしい。彼女は毎朝、駅前のパチンコ屋に康弘と二人で並ぶようになった。
「おまえ、最近すごい勝っているらしいじゃないか?」
康弘はミスズがなにか魔法でも使って、不正に出玉を出しているのではないかと勘繰った。
「いや、なにもしていないよ。ただ幸運を高める努力をしているだけさ」
「なんだそりゃ? 運を上げる能力なんてあるのかよ?」
「あるにはある。しかし、これは自身の魔力の量が源なんだ。他人に付与はできないのさ」
康弘は地道に設定の高い台を推測して打っているのに対し、ミスズはなんか感情に身を任せて台を選んでいるように見える。一般的に言えばそのような台の選び方は、間違っていて負けるはずなのだが。しかしながら、ミスズは勝ち続けた。強運ともいえるヒキを持ち合わせ、どんな台だろうと見事に大当たりを引き寄せる。
「パチスロって面白いな。音がうるさくて、敬遠してたけど、下手なバイトより効率いいわ」
「まぁ、そうだろうな。でも普通の人って負けるもんだぜ。それも毎回勝つとか、ありえないわ」
康弘はミスズの止まらない連荘に唖然としていた。周りの客からもその勝ち方は目立っていた。
「あのウサギ耳のねーちゃん、ありえねーわ」
「また、すごいの引いたよ。どうなんってるだ、あの引きは」
周りの客からの嫉妬や羨望がミスズに注がれていた。
「お前、みんなの注目の的だぜ? バニーガールみたいなねーちゃんがバカ出ししているって評判だぞ」
康弘はミスズに暗に派手な衣装を身にまとえば、一躍有名人になれることを暗に示唆した。
「誰がバニーガールだよ。こちとらホールの宣伝やってるわけじゃないんだ」
「しかし、悪い話じゃないと思うんだよな。周りのおっさん客もうれしいだろうし、なにより目立つだろ? 俺がホールの店長に掛け合って聞いてみるよ。時給3000ペリカはもらえるんじゃないのか?」
康弘はホールスタッフに話をつけ、店長に相談してみた。
「彼女はすごい目立ちますね。しかも美しい」
「そうでしょ。衣装を与えて打たせれば、集客効果抜群ですよ?」
康弘はうまい話を振って、あとでマージンを頂こうと考えていた。そのうえ、ミスズのバニー姿の隣でパチスロを打てるかもしれない。そう考えると興奮が止まらなかった。店長はミスズに話をつけ、どうやら承諾したらしい。これからは、バニーガールミスズがホールを席巻する。パチンコ店は大盛り上がり必死だ。
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