4年生に進級
康弘はパチンコ生活が板につき、学費をかなりためることができた。単位はミスズの魔法と、日本文学の楽勝さで順調に取れている。ただし、1年目のビハインドのせいで、4年間では厳しい。
ある日、行きつけのパチンコ屋で並んでいるとミスズにバッタリ出くわした。
「よぉ。ミスズ。大学院はどこにいくんだ?」
「結局、うちの大学に決めたよ、奨学金を借りて入るつもり」
「それは、よかった。俺も留年するから、また仲良ししてくれよ」
「それはそうと、お前、卒論どうするんだよ。さすがに楽勝科目でも論文1本書かないと卒業できないぞ」
康弘ははじめて卒論というテーマを知った。なにやらレポート課題の延長のようなものを書くらしい。
「まぁ、なんとかなるだろ」
康弘はとりあえずパチンコ店に入店した。ミスズも暇なのか、着いてくる。
「おい、パチスロってどうやるんだ?」
ミスズが困惑しながら康弘に尋ねる。
「コインを入れてレバーを叩くんだよ」
康弘が実際にやってみせてみる。ミスズも真似してレバーを叩いてみた。すると、1回転でランプが光って大当たり。
「すごいな、1回転で大当たりを引くとは」
「まぁ、ビギナーズラックっていうところかな」
その後もミスズの台は大当たりを引きまくり、コインを大量に獲得した。今日はミスズの台が大当たりのようだ。
「お前、それ閉店まで粘れよ。結構稼げるからな」
「まじかよ。じゃあ今日は暇だし頑張るわ」
ミスズを見届けると、我先にと帰宅する康弘。夜10時過ぎミスズからメールが来た。
「結構でたぞ、8万ペリカぐらい出た。金に困ってたから、助かったよ」
どうやらミスズはビギナーズラックでかなり勝ったようだ。このままミスズをパチンコ仲間に引き込めるかもしれない。そう考えた康弘は内心大喜びだった。
「ミスズ、お前には運があるぞ、パチンコしていれば、学費ぐらい稼げるぞ?」
康弘は敢えて欲の出るメールを送り付けておく。彼女がパチンコにはまるのもそう時間はかからないと高をくくっていた。
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