冬休み
冬は、寒い。本学には温水プールが完備してあり、ダイビングを行うサークルがたまに練習している。そこにウサギ耳のミスズが、参加しているのを目撃した。どうやら、夏に海へ行きダイビングをして、ジンベイザメなどを鑑賞するのが目的らしい。
「おい、ミスズ。おまえダイビングサークル『オルカ』に入ったのか?」
康弘は慌てて声をかける。
「いや、仮入部だよ。もともとダイビングの免許は持っているんだ。好きなんだよ。潜るのが」
「そうなのか、しかしフライングディスク部との両立は難しいんじゃない?」
「可能だよ。ダイビングのほうは隔週にしか活動してないし、主に夏の海に行くのが目的だから」
康弘は、ダイビングスーツとはいえ、みんな水着姿が見られるこのサークルに興味を持った。
『夏にみんなで潜るだけ』このキャッチフレーズにひかれ、康弘も仮入部することとなった。
「俺は、資格もってないから、シュノーケリングするかな」
康弘は泳げない、潜れないとダイビングのスキルがないため、海の上でプカプカ浮いている姿を思い浮かべた。
「練習すれば、泳げるようになるぞ。ダイビングには競泳のような泳ぎは必要ない。教えてやるよ」
ミスズがなんかうれしそうに答える。
「そっかー。教えてくれるなら、頼もうかな。足ひれなんかも必要なんでしょ?」
「そうだよ。大学に足ひれあるから、練習しなよ。ライセンス取得を目標としてやってみれば?」
ミスズは案外いつもとは違ってあっけらかんと答えた。もっときつい言葉を浴びると思っていたが拍子抜けだ。
「プール借りて、練習しようぜ。足ひれの使い方と、潜った時の『耳抜き』ならここでも練習できる」
「なんか、お前普段と違ってやたら優しいな。なんか不気味だぞ」
「潜るのすきなんだよね。綺麗な海に美しいサンゴや魚たち。想像しただけでもわくわくするぞ」
「そうなのか。お前実はロマンチックで優しいやつなんだな。きついことばかりいってくるからさ」
ミスズは少し頬を赤らめて言った。
「この前、水着も新しく買った。シュノーケリング用だが、まぁビキニだ」
スク水姿のミスズもかわいいが、ビキニ姿もまた大人っぽくて想像するのが楽しみだ。康弘は後日、彼女と練習する話を段取り、その場を別れた。
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