シャワー室壊れる
どうやら、女子シャワールームが壊れた模様だ。女子達がキャーキャー言っている。一大事のようだ。教務課から張り紙が張られ、一時的に男子シャワールームを使うことにしたらしい。時間は区切らず、男女共用ということらしい。康弘には大チャンス到来だ。
「ミスズ、シャワー使えないぞ。どうする?」
ミスズはサークル活動の後、入念に汗を流すためにシャワーを使っているのを康弘は知っていた。
「うるせーな。お前また変な妄想してるんだろ。覗いてきたらぶっ殺すからな」
「覗かないよ。カーテン越しに湯気を見ながら妄想するだけさ。そもそもカーテンにはロックもできるし、無理やりでもしない限り覗くなんて無理だよ。足元見られるぐらいだな」
「見てくるんじゃないかよ、このスケベ野郎が。だから男って嫌なのよね」
サークル活動が終わり、各々帰る準備をしている。ミスズはもちろん留学生のスターシャまでシャワーを浴びることに。
「ヤスヒロさん覗かないでくださいね。恥ずかしいです」
「わ、わかってるよ。も、もちろんさ」
康弘は覗きたいという衝動に抑えるのが必死で今にも爆発しそうであった。なによりも美しい美少女たちが同じ部屋でシャワーを浴びる。これを妄想せずして、男子と呼べるであろうか。
シャワー室内にはロッカーがあり、各自部屋の中で着替えることができる。
ミスズとスターシャと一緒にシャワールームまで向かった。するとミスズが鬱陶しいように言う。
「お前は端っこで浴びろ。私たちと反対側だ。こっち来るんじゃねー」
「端っこはシャワーの出が悪いんだよ。みんなよく使うからな。お前らの対面で浴びる」
「ふ、ふざけんなよ。お前なんか企んでるだろ?」
「別に一緒の仲間なんだからいいじゃない。ね、スターシャさん」
「わたしは、別にかまいません。ヤスヒロさんはいい人ですよ。覗くようなことはしませんよ」
「しょうがーねーな。スターシャが言うなら我慢するけど、もし何かあったら警察呼ぶからな。このスケベ野郎」
こうして彼女らの反対側のシャワーを浴びることとなった康弘。部屋に入り、着替えているうちに妄想はマックスとなった。
「だめだ、興奮が収まらない」
反対側の部屋から蒸気が上がり、うっすらと裸足の足がスラっと見える。康弘は妄想を抑えるために敢えて、冷たい水を全身に浴びた。
「つ、つめてー」
冬の時期の冷水である。妄想による熱は一気に吹き飛び、全身が寒さを覆った。急いで温水へと切り替えて、体を洗う。
「なんとか、熱は冷めたが、荒療治だったな。まぁ無理もない。興奮しすぎていた」
康弘が苦戦していると、対面の二人が仲良く部屋を出て行った。
「気持ちよかったねー。スターシャ」
「そうですねミスズさん」
康弘の企ては妄想で終わった。しかしながら、結果論としたはよかったのかもしれない。もし興奮がさら倍化し、彼女らの機嫌を損なうことをしていたら終わりであった。一時の妄想ができただけでもいい。康弘は自然と着替えをし、誰もいなくなったシャワールームから出ていくのであった。
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