飲み会の準備
さぁ授業もおわり、幹事の康弘は飲み会の準備をする。居酒屋『藁藁』で『3000ペリカ飲み放題コース』を選択。
「学生の打ち上げなんて、安いコースを選んでおけばいいだろう。定額制で安心だ」
1浪モブ君が不安な面持ちで尋ねてくる。
「ヤスヒロさん、お願いがあるんです。僕、アマネちゃんが好きなんです。ぜひ彼女の隣の席に座らせてください」
「別にいいけど、ほかの男子も黙っていないんじゃないか?皇女様だぞ」
「実は、彼女を狙っている男子はほかにもいるんです。ですが、彼女に聞いたところ、彼女はヤスヒロさんの隣がいいと言っているんです」
「なんだと。なんで俺なんだよ。いや、うれしいけど、俺にはミスズっていうウサギ耳を相手にしなければならないという使命があるのだ。その上皇女様の相手もしろというのか」
「ですから、相談があるんです。真ん中をヤスヒロさん、その両隣をミスズ、アマネと囲って、そのアマネのとなりに僕を座らせてください。お願いします」
「しょうがないなぁ。もてる男もつらいが、情報を教えてもらった君は感謝する。その席順にしよう。」
「ありがとうございます。幹事」
続けて1浪モブ君が申し訳なさそうに言う。
「ちなみに猫のヒトミがですね、ヤスヒロさんの対面に座りたいと。言っていました」
「なに?俺は3人を相手にしなきゃならないのか。ミスズと飲み対決の間に二人の女子のご機嫌を取らないといけないということか」
「ヤスヒロさんはスーパー有名人なので、これもまた宿命ではないでしょうか」
「いいこと、言うな。しょうがない、その席順で決めよう」
こうして、飲み会の準備は整った。残りのメンバーは各々自由に座る予定となった。今日の夜7時に予約のボタンを押すと、康弘は俄然やる気満々で家路へとついた。
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