新聞部
「『ニュース転生ジャイアンツ』にゃ。一部50ペリカ。ぜひ読んでみるにゃ」
校舎の入り口でなにやら新聞を販売している子がいた。よくみるとかわいらしい猫耳のヒトミちゃんだった。
「おう、ヒトミちゃん。新聞部に入ったのかい?」
「そうだにゃ。本読むの好きだにゃ。書くのも好きだにゃ」
康弘は財布から小銭を取り出すと。
「はい、50ペリカ。1冊読むよ」
「ありがとにゃ。ちなみに部員も募集してるから、うちに入るにゃ」
「いや、俺フライングディスク部に入ったから」
「兼部OKにゃ。うちは2週間に1回のゆるいサークルだから、大丈夫にゃ」
「お、おぅ。そうか。なら入ろうかな」
「やったにゃー。じゃあ、宿題だすにゃ。『ヤスヒロの生い立ち』を書いてくるにゃ」
「な、なんだとー。俺の負の人生を晒すというのか」
「期待してるにゃ」
また、恥の上塗りをしなければならなくなった、康弘。しかし、これは全校生徒に我を知らしめるチャンスでもある。しっかり、アピールして学園の注目を浴びる絶好の機会だ。康弘は、新聞サークルに入部し、文化系の素養をつけるのも悪くはない。なによりも、ヒトミちゃんは猫そのものようにかわいいのだ。彼女と信頼関係を築くのにはもってこいだろう。
「よし、とりあえずありったけのネタをぶつけてやる」
康弘はそう誓うとパソコンを取り出し、いままで、全く使ったことのない『Word』を起動したのだった。
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