今日の授業は水泳?
今日は体育の授業がある日。
なんとうちの大学には『水泳』の授業があるらしい。
「うおおおおおおおおお」
これは男子諸君大喜び。女子諸君大激怒。ぴちぴち18歳のスク水姿がみれる。本校の最大のメリットは水泳です。これを目当てに本校を選ぶ男子諸君が多数いるとか。やっぱり水着姿は憧れである。中学、高校共に男子校の諸君なぞには正に天国にも上るかのようなテンションになるだろう。
しかも、例のごとく体育も3回欠席すれば、単位未修得となるため女子特有の欠席も認められない。つまり、強制出席なのだ。これはもう一大イベントといってもいいだろう。このイベントのために一年生を何回も繰り返すやつが毎年いるとか。
大急ぎで近くの運動場まで走り、体育のオリエンテーションを受ける。いかにも体育会女子の先生が、言った。
「今日は運動場をランニングします。ストレッチしてください。その後、今後の体育の予定を言います」
一浪モブ君と一緒にストレッチをすることに。
「水泳ありますよね?」
「これは熱狂まちがいなしだよ」
「はいそれでは、ストレッチやめ。今後の予定を言います。まずは、来週から水着を持ってきてください。来週から水泳をやります」
と先生が言う。
「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
女子たちの断末魔のような声が聞こえる。それに反して、男子たちの声が。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
男子たちの歓喜が沸き起こる。これは大学生になった冥利尽きるといっても過言ではない。
ウサギ耳が反旗に意味を込めて言う。
「先生、なんで水泳なんですか。すくなくとも男子と一緒は嫌です。みんな嫌なはずです」
『うんうん』とみんな頷いている。
しかし、そこは体育会系女子の先生が一喝。
「なにいってんの、男子の視線なんて無視すればいいのよ。どうせ大した男なんていないわよ」
男子一同が斉唱。
「よっしゃぁぁぁぁぁ」
こうして、来週は水泳の授業となった。ジョギングなんて、簡単。来週の妄想を膨らませて走るには十分なウォーミングアップだ。
「ビキニの子来ないかな」
「いやワンピースだろ」
男子諸君が盛り上がりながら走っていると、ウサギ耳が怒鳴る。
「てめーら、いいかげんしろ。こちとらアイドルじゃねーんだよ。肌露出させて、男子の前で泳ぐなんて、めちゃくちゃ恥ずかしいんだよ。女の気持ちもわからないクズどもめ」
すかさずヤスヒロが言い返す。
「いいんだよ。学校公認の授業だぞ、言い訳あるなら大学の教務課にいくなりして抗議してみろ、 どうせ無駄だろうけどな。おれはしっかりみんなの水着姿を拝謁させてもらうぜ」
「この、変態スケベ野郎が。お前みたいのばっかりが男子だとおもうと正直、ショックだぜ」
「男子とは、そんなものだ。わかっていないお前が悪い」
その後、運動場を5周ほど回った後に体育の授業は終了し、解散となった。
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