2玉目
「はぇー……でっかい……」
遠くから見ててもでかいとは思ったけど近くで見てもめっちゃでかいなこれ、東京タワーほどじゃないけど。
「とりあえず入るか」
何事もやってみなければ始まらないのだ、そうサンドに金を入れて一ポチするまでは当たるかわからないようにな!
中は見た目通り広く駅前のパチ屋くらいの広さをしてる。
カウンターは…あそこか?
「あのー、よろしいですか?」
なんでギルドってもんはみんな受付が美人なんですかねぇ?
陰キャには辛いよ。
「はい、こちらは総合窓口です!なにかお探しですか?」
わぉ、笑顔が眩しい。
「新規登録の受付ってここでも大丈夫ですかね?」
「はい!こちらでも大丈夫です!ではこちらの紙にご記入お願いします、代筆も承りますよ!」
なんでもやってくれるんだなぁ…。
「じゃあ代筆でお願いしまっす、名前は八谷 零で」
「ハチヤ レイ?不思議な家名ですね?」
そうか、日本じゃないから苗字は逆になるのか…。
「失礼、東方の島国から来たからこっちの名前に慣れなくて…」
「そうだったんですね!だとすると…レイ・ハチヤで登録させてもらいますね!」
優秀な人だなぁ…すぐに対応できるだなんて。
「あとはスキル提示をお願いします!」
「スキル…?」
異世界よろしくスキルなんてものがあるらしい。
「わからないようでしたらここで鑑定できますよ!」
ギルドで鑑定できるってのはすごいな、普通教会とかでするもんだと思ってたわ。
「では準備をするので少し待っててくださいね!」
さてさて、自分のスキルが楽しみですねぇ!