1玉目
ポケットにスマホあるじゃんやべぇじゃんこんなん異世界無双しちゃうんじゃないの!?
と思って時が俺にもありました……だって充電出来ないし。
今はまだ使えるけどネット繋がってないしなんの意味も無いわ、使えたら使えたで異次元の異世界転移者に怒られそうだけども。
「にーちゃんそろそろ着くぞ」
お?ついに異世界特有の町に到着か、どんなイベントが俺を待っているのかワクワクが止まらねーな。
……
…………
………………
「おっちゃんありがとっす!」
「おう、もう草原で寝るなよ、魔物だって一応出るんだからよ」
魔物居んのかよ……寝てる間に襲われなくて良かった、ホントマジで。
にしても優しいおっちゃんだったな、きっとこの世界一の聖人に違いない。
にしても町だなぁ……マジで普通の町。
異世界転生ものでもよく見る町だ、特に目新しいものもパッと見無い。
とりあえずは異世界特有のギルドでも探しますか、日銭稼がんと何にも出来ないしな。
「すみません、ギルドってどっちにあります?」
「ギルド?あそこに見える塔の下にあるよ」
「あざーっす」
この世界の人達優しすぎんだろ詐欺とかにすぐ引っかかるんじゃねーか?
まあいいや、あの塔とやらに向かいますかね。