プロローグ
異世界ものを描いてみたくなりましたので・・・
思い立ったらという感じですが
私もまさか自分が死んでしまうだなんて思ってもみなかった。
そして、亡くなった後なぜかこの世界に転生したみたい。
転生する前の私は確か・・・看護師だった気がする。
最近、こちらにいることが当たり前になっていて、以前が夢を見ていたんだと思うことがあるのでこうして毎日日記に書き留めている。
この日記もこれで2冊目になるけど、初日のページを見れば動揺半端ない乱れた文字がこの不可思議極まりない状況が本当のことなんだと思い出させてくれる。
転生する前の私は26歳・・・若くも歳でもない中途半端な年齢だった。中規模病院の何の変哲もないどこにでもいそうな一般病棟の看護師だ。
それも美人でも不細工でもなく、太っても痩せてもいない・・・特徴もない。それが唯一特別だったのが、勤務中に突然死して(そんなに過酷勤務をしたわけじゃないし、持病があったわけでもないはずだ)気が付けば、中華国的な異世界に転生していたことだ。
もともと中華系の物語やドラマが好きだったけど、本当に突然日常が中華系になると好きとか嫌いとか言っていられない。
初日の日記を引用すれば、
これは夢なのか?それとも『ドッキリ』かなんか?
朝、夜勤が終わってホッと一息ついた後、急に目の前が真っ暗になった。
倒れそうになるところを焦った顔で私の腕を掴む文ちゃん(一緒に夜勤をした先輩看護師の文江さん)の顔がスローモーションの様に見えた。
気が付けば、ここにいた。見たこともない着物を着て変わった寝台・・・ここはどこ?って感じだ。
信じられないけど、私は『秦陽』という都市・・・異世界に紛れ込んでしまったようだ・・・