学校
「リストー 起きなさーい 今日から学校よー いつまで寝てるのー」
朝から一階でけたたましく母の声が聞こえる
夢は夢、どんなに鮮明に思い出せる夢であっても夢なんだ
だけど僕はまだ願っている、ラミスとともにあることを
「今降りるー」
(まぁ 一応やっておこう )
「ポータル」
右手を開き異世界でやっていたように声を出す
(でないよねー)
「リスト!」
一階からドラゴンの咆哮とも思える怒声が僕に放たれた
「わかったー」
僕は制服を着ながら相槌を打つと階段を降り食卓に向かう
「リストー そろそろ自分でおきなさいよ お父さんもう出ちゃったわよ おかあさんだって忙しいんだから......」
母は忙しく小言を言いながら台所を行ったり来たりしている
忙しく動く母を見ているとなぜだか丘の上で生活していた事を思い出した
(ああ今度、皿洗いぐらい手伝おうかな)
「行ってきます」
ご飯を食べ身なりを整え玄関を出ると雲ひとつない青空が広がっていた
いつもの通学路、いたずらな風は道行く女性のスカートに触れていく
黄色い声の学生たちを見ようとするととっさに脇腹あたりにチョップを食らいそうに
思われハッとなる
(ああ もうラミスはいないんだな)
こうやってあとは平凡になんとなく生きていくんだ
歩きながらぼんやり青空を見つめそんな事を思った
学校へつき始業のチャイムがなる
ホームルームの時間、先生が教室へ一人の転校生を紹介するといった
(この流れはもしかしたら.....)
「逢間さん入って」
(いやいや ないから)
(ラミス!)
教室に入って来たのは間違いなくラミスだ




