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罠の予感

 道を塞いでいる竜車は御者が竜の操作を間違えたのか溝のような窪みにはまっていた

「すみません 旅の方、実はこの先のインキュバスの街へ納品へ行くのですがご覧のとおり

 竜車が溝にハマってしまって動けません。少し後ろから押していただければ抜けることができると思うのですが・・・」

 御者席に座っているタマちゃんとアルミに話しかけてきたのはエルフの美少年だ

 見た目は少年のようだがエルフ族の年齢は外見からではわからないとカンナから聞いたことがある

 僕らは急いではいなかったが道が通れなければ進むことができないためみんなで降りて竜車

 を押すことにした

「せーのー」

「よいしょ ですわ」

「にゃっ」

「そーれー」

「ふんっ」

「やー」

「あっはーん」

(だれだ 力のはいってない声をだしてるのは)

 皆の魔法であれば竜車の一つくらいは空に飛ばすこともできるだろうが強い魔法はこの世界でも異端扱いされてしまう為こういった場合は魔法を使わないほうが賢明だ

 僕らが窪みにはまった竜車を押しているとき何者かが僕らの竜車になにかしたようだ

 僕は竜車に登録者以外が触れたならば自分に報告するようスキルプログラミングを組んでいたためこの小さな異変に気がついた

 自分たちの竜車の方を振り向こうとしたときアルミちゃんの額にある魔眼と眼があってしまった

「ふーん 僕以外にもさっきの異変に気づける人がいるんだ どうする?」

 そうゆうとアルミちゃんは急にひそひそ話になって顔を近づける

「僕はね ここは敵を泳がして敵の正体を暴くのがいいと思うんだ 」

 そういってさっと離れてまた竜車を押し始めた

 こういった場合ここで大騒ぎするよりみんなに相談したほうが賢い選択であろう

 僕らは立ち往生の竜車を窪みから脱出させたあと

 自分たちしかいなくなったのを見計らって竜車の異変について話し合う

「たしかアルミちゃんの魔眼は自分たちにとってそこにあってはならないものを見抜く能力があるんだったね 」

 ラミスちゃんは魔王時代を思い出す

「ラミス様、僕の魔眼は四天王時代は違いを見抜くだけではなくそれをあるべき姿に戻すこともできました。しかし転生後はその力は失ってしまいました。」

「アルミ それで今日はどうしたにゃ」

 タマちゃんも今回は真面目に話し合いに参加している

「タマ 実は僕らが窪みにはまった竜車を助けている時に何者かがこの竜車の車輪に傷をつけた」

「ふーん にゃるほどにゃ ということは 窪みにハマってた竜車はその何者かの仲間っていう可能性があるにゃ」

「そうねぇ もしかしたら もう わたしたち インキュバスたちに狙われてるの かも ねぇ フフッ」

 サキさんが髪をかき上げながら少し意地悪く笑う

「車輪にーあったー傷は数字の3だったよー」

 アルミに言われてカンナは車輪の傷を見にゆき客車の中のみんなに報告した


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