夕食
夕食 3/18 up
僕らは夕食を取るために中庭に移動した
中庭と言ってもホテルからデッキを挟んで外はライトアップされたオアシスの
砂の湖畔でありプライベートビーチだ
デッキにはビュッフェタイプの食事が用意されていて各テーブルへ
好きなものを持ち帰って食べるようになっていた
僕らは自分たちの食事をテーブルに持ち帰り談笑していた
「ラミス様 みんな この時間の食事を ねぇ たのしんで ねぇ」
サキさんがゆっくりとそう言うと突然ドラの音のような音が響いた
皆がキョロキョロとあたりを見回していたがよほどお腹が空いていたのか
アルミちゃんだけは黙々と眼の前の料理をほうばっていた
そして唐突に湖畔に設置されたステージに明かりが灯りサキュバスの踊り子達が
魔法でつくった様々な光を手にまといながら楽しい踊りを披露しだした
ステージからデッキに向けてナレーションが入る
「本日はサキ・ホテルアンドリゾーツをご利用いただき誠にありがとうございます。本日の
当ホテルのショウは怪しく妖艶な踊りで皆様を魅了する地元サキュバスダンスチームの皆様のサキュバスダンスでございます」
「このダンスは愛する人を殺さざるえないサキュバスの儚くも悲しい物語が描かれています。魔法をまとった光る手の一つずつの動き(説と言われている)には意味がありすべての動きで踊りが終わったときにアナタを愛していますという意味になるといわれています。それでは魅惑のひとときをどうぞ最後までごゆっくりとご鑑賞くださいませ」
もう一度ドラの音がなると楽しい曲は一転してスローテンポで妖艶なそれでいて物悲しい
曲へと変わった
踊りも中盤へ差し掛かり2人の楽しい時間を表現している踊りの場面
「はぁー 」
「にゃぁー」
「ふぅーすてきですわ」
女性陣はストーリーと踊りに完全に魅了されているようだ
残念なことに観客の男性陣は踊り子たちの腰の動きだけに魅了されているようだ
アルミちゃんはビュッフェの食事に魅了されているようだ
踊りは終盤にさしかかりサキュバスの腕の中で愛した人が亡くなる所(説)では
皆涙をながしながら食い入るように見ている
サキさんは自らも手に光を携えこの(説)の振りを(意味は永久に)していた
サキュバスにとってこのダンスが特別なものである証だろう
ダンスが終わるとみんな涙もふかないまま立ち上がって拍手した
「サキちゃん ありがとう」
ラミスちゃんは一言サキさんにそういった
僕は手に入れたものを自ら断つ魔族の苦悩を見たような気がして
胸が締め付けられる思いだった




