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砂漠地帯

 今日の竜車の御者はナベちゃんである

 サキュバスの街にいくには川の温泉から一度南東に下がっておいて北上する必要があった

 これは川の温泉とサキュバスの街の間に大きな山脈が横たわっているからだ

 もちろん山岳ルートを選ぶ人もいるのだが竜車は車輪移動のため否応なく迂回路を選ばなくてはならなかった

 そして迂回路には砂漠地帯が待っていた

 サキュバスの街はこの砂漠地帯にできたオアシスをリゾート開発してできた街である

 このサキュバスの街の先のオアシスにインキュバスの街(別名掃き溜めの街)があるのである

「すみませーんー だれかー 水魔法ー できる人ー いませんかー 喉がーかわきましたー」

 竜車で砂漠地帯移動中真っ先に音を上げたのはカンナだった

「わたし すこしなら だせる のよ ねぇ お水ほしい人 こっち きて ねぇ」

「カンナちゃん この指 お口で吸って ねぇ」

 サキさんは人差し指をカンナに向けると一雫の水滴をしたたらせた

 カンナはサキさんにだされた人差し指をくわえると魔法によって指先から出てくる水を美味しそうに飲んだ

「ふふ どう おいしいでしょ ねぇ?」

 サキさんはトロンとした目をしてカンナを眺めている

(しかし サキさん やることなすことなんかエロいな)

「ラミス様 お水 いかが かしら ねぇ」

「わ わたしは いい」

 カンナの様子を見て少し照れた様子のラミスちゃんは左手をふって拒絶の意を示す

「ねこちゃん おみず いかが かしら ねぇ」

「むむ お水くれるにゃら もらうにゃ」

(え 賢者が落ちた)

 タマちゃんにはサキさんの指を咥えている自分の絵面のまずさがわからないらしい

 サキさんはタマちゃんの顎を水を出す反対の指でしゃくる

「どおう おいしいでしょ ねこちゃん ふふ」

 タマちゃんは四つん這いになって尾を振りながらサキさんの指を美味しそうに咥える

「にゃん 冷たくっておいしいにゃ サキ ありがとにゃ」

「ぼうやは どう ねぇ?のど 乾いた でしょ ねぇ」

 サキさんの艶めかしい声が僕に届くと同時に

「リストはだめ!」

 ラミスちゃんの声が竜車に響いた

(だよねー)


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