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お弁当

 僕たちはスープバーから入れてきたスープを飲みながら話をしていた

「ラミス フンニャリ草の他にレアな原料のありかを知ってにゃいか?」

 タマちゃんはギルドの出品者による嫌がらせの回避策としてレアで手に入らない薬草がないかラミスちゃんに聞いていた。

「あるにはあるんだけど 道がちょっと厳しいの リストは一度行ったらその後はポータルが開けるから

 たどり着ければその後はフンニャリ草ほど危険もなくその薬草は採れるわね」

「れれるわね れれるわね」

 ミューは肩の上から物珍しそうに外を眺めている

 回転レストランが半回転ほどして僕らの住処の屋根が見え始めた頃 今日の日替わり弁当を持って

 ウエイターさんがやってきた

「本日の日替わりお弁当のメニューは触鬼ケンタウスの極レアドロップ特上肉のラミス風炒めをメインに

 地元のお野菜とドロップレア野菜をふんだんに使ったお弁当になっております それではごゆっくりお召し上がりくださいませ」

 そう言うとウエイターさんはさっと次のお客さんへオーダーを取りに行ってしまった

「今日は当たりにゃ 極レア肉にゃ ラミス ラミス風炒めにゃ」

 タマちゃんは少し意地悪く笑うとラミスちゃんと僕を見た

 さすがは元魔王だ今日は偶然にも元魔王の名前を冠した食事を目の当たりにした

 後で聞いた話だがこの世界の人々は驚いたとき、信じられないといった表現をするときも

 魔王や元魔王の名を口に出すらしい

「ラ ミース」や「オウアガレス!」などと使うらしい

(なんだこれ)

 当の元魔王はただの食事の名前だというのに

 もう穴があったら入りたいくらいの恥じらいようで真っ赤になって

 下を向いてしまっていた

(あはははは)

 お弁当のお味はというと

「うまい」

「おいしい」

「おいしいにゃー」

 3人とも合格点だ

 極レア肉は一口食べると旨味と油の甘みが口中に広がりやみつきになるほどの旨さだ

 まさに魔王級の旨さと言っても過言ではなかろう

「タマちゃん それでさっきの話なんだけどね 薬草の名前はメンドゥー草 群生地につくにはサキュバス インキュバスの街をとおらなきゃならないの」

「それは ちょっと危ないにゃ インキュバスのスキルで猫の王子様に誘われたらついていってしまうかもにゃ あははは」

 茶化し気味に話を返したタマちゃんだったがその危険性は十分理解しての発言だったのだろう

 実際サキュバス、インキュバスの街などに一般人が足を踏み入れれば帰って来られないというのが通説だ

「特に リストはつれていきたくないなぁ」

「いきたくないミュー」

 ラミスちゃんはちょっと引き気味に僕を見るとそういった

(ミューまでそんな目で僕を見るのかい)

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