ダンス
アガレスちゃん主催の運動会(運動会になっちまった)も2,3競技を終えた後、
最後の種目、”参加者みんなでダンスをしよう”でしめくくりだ
「さてーそれでは今日最後の催しになります 最後の締めはやっぱりダンス 今日戦った相手とも手を取り合っておどりましょう」
ミカエルちゃん、サキさん、板さんも会場へ出てきた
ダンスは2列に並んで順番に相手を変えながら淡々と踊る
「殿方とも手をつなぐなんて もうっ はずかしいわっ」
ナベちゃんも少し興奮気味だ
「どうやっておどるのかにゃ こうかにゃ こうかにゃ はずかしいにゃー」
タマちゃんは踊る前から練習している
「なんでー わたしだけー パートナーがー いないんですかー」
カンナは最初の整列でパートナーがいないことに気づきあたふたしているようだ
(ああよかったね、パートナーみつかったみたいだ。列が一人ずれていたみたいだね)
準備が整い会場に設置されたお立ち台に踊り子さんが紹介された
「それでは 踊り方の説明をします 踊りの型は簡単ですので覚えてくださいね
まずは2人の両手を元気よく合わせます 次に2人の片腕を腰に
もう一方の手をにぎります 右にー3歩 腕変えてー 左に−3歩 くるっと回って相手をチェンジでーす」
踊り子さんは壇上で一人踊ってみせる
「さぁ 覚えましたか それでははじめますよ ミュージックスタート」
ダンスが始まった
(簡単な振り付けだけどちょっと密着度がたかいかも)
曲が流れ始めるとみんな自分の踊り方が気になり他の人の踊りを確かめながらぎこちなく踊っていく
5人位パートナーが変わると慣れてかろやかなステップで踊るようになった
そんなとき異変がおきた
「あらぁ そんなに 緊張 しなくても いいの よ ねぇ」
サキさんが踊りながら耳元にささやくと男性陣は次から次へと鼻血を出してゆく(なかには女性もいた)
(サキさん なんかスキルつかってないですか)
サキさんが踊ったあと変わったパートナーはまるでスプラッター映画をみていたようだったと証言している
次は僕とラミスちゃんの番だ
「リスト 楽しいね」
ラミスちゃんはうっとりとその時間を過ごす
(ラミスちゃんに僕は王子様のように見えているのかもしれません)
「アガレスはナベンナ様のところまで踊って踊るのでいっしょに踊ってほしいと思っているのです」
アガレスちゃんは一生懸命におどっていたが残念なことにもう一人パートナーがかわればナベちゃんと踊れるというところで
曲が終わってしまった
がっくりと膝をおってうなだれるアガレスちゃんにナベちゃんは優しく声をかけた
「アガレス様 わたくしでよろしければ いつでもお相手いたしますので」
ナベちゃんはそう言うと後ろを向いてニヘラと笑いながら眼鏡を直した
最終種目ダンスも終わりこのイベントも終わりを迎えようとしていた




