よーいどん
「ヨーイドン」
スタート係のおねえさんの掛け声で一斉にスタートだ
ミューはスタート地点でボーッとしていたが我に返ったかのごとく
猛ダッシュを見せた
「ミュー ハシルルッルルルル」
すごいスピードだ
すごいスピードだ
(おおい はたー 通り過ぎたよー)
「ラミス しゅき ラミス しゅき」
ミューは旗をとらずにゴールしたあげくゴール係のお姉さんの首筋によじのぼった
「イヤーン」
ゴール係のおねえさんは困っている
「ミューそれわたしじゃないわ」
ラミスちゃんが急いでゴール係のおねえさんに駆け寄るとミューはゆっくりとゴール係のお姉さんの肩まで降りて
両方の顔をキョロキョロと見た
ミューはゴールのおねえさんからゆっくり無言でおりてゆく
足元まで降りたミューは捨てられた子犬のような目をゴールのお姉さんに向けた後足首に頬ずりした後、一礼
すごいスピードでラミスちゃんの肩まで駆け上がった
「ラミス しゅきしゅきー」
(とんだドジっ子プログラミングになってるようだ 少し手直しが必要かもしれないな)
「ミュー残念だったね」
ラミスちゃんは肩に乗ったミューに話しかける
「これどうぞー」
ゴール係のお姉さんがミューが取れなかった旗をもってきてくれた
ミューはラミスちゃんの肩から旗を振りながらパーティーのテントへ帰ってきた
「ぁ」
ラミスちゃんが急にうずくまった
「ラミスちゃん どうしたの?」
僕はすぐさま駆け寄る
「リスト だ だいじょうぶ す すぐ なおるから はぁはぁ」
青い顔をして胸を抑えながら苦しそうにしているラミスちゃん
僕はどうすることもできずただ背中に手を添えた
「ラミス様」
みんな心配そうだ
「も もうだいじょうぶ ごめんね」
そこにはみるみる赤みを取り戻すラミスちゃんの顔があった




