効力
「やっぱり やっぱり ナベンナ様はすごいのです アガレスはすぐすぐにお会いしてきますわ」
うっとりとした表情を浮べたアガレスちゃんは触鬼ドロップ借り物競争を終えた
ナベちゃんの元へ急いだ
ナベちゃんは北口ゲートから少し疲れた感じで自分たちのテントへ帰ろうとしていた
「ナベンナ様 ナベンナ様 お疲れの所お疲れの所ですが 少しちょっとだけいいですか?」
アガレスちゃんは真っ赤な顔でナベちゃんを呼び止める
「ナベンナ様の見事でステキな鞭裁きアガレスはもういてもたってもたってもいられなくていられないのでここまで
恥をしのんで恥をかきながらやってきました」
ぷるぷると震えながら小さな声で必死でナベちゃんに話しかける
「みなまで言わなくてもいいですのよ アガレス様」
ナベちゃんは猫耳カチューシャの禁断症状のでたアガレスちゃんに容赦はない
さっきまでの疲れた顔もいまではハンターモードの悪い顔になっていた
「さぁ どこにいきますの」
「お城の裏の裏の方に秘密の秘密の部屋がありますの あぁ」
そのあと小一時間ほどアガレスちゃんとナベちゃんを見たものはいない
パーティーの皆は帰ってこないナベちゃんを少しだけ心配したが次の競技も
始まってしまいあっという間の一時間であった
アガレスちゃんは尻を抑えながらデヘヘと上機嫌だ
ナベちゃんも帰ってきてからは眼鏡がキラリと光ってみえる
いったいなにがあったのだろう
そしてプログラムは順調に進み中盤にさしかかった
お昼前の競技は子供自由参加の旗取り競争だ
この競技は順位は関係なくスタート、走る、旗をとる、ゴールする、景品もらうという単純な競技だ
「子供自由参加の旗取り競争に出られる方は南口ゲートへ集まってください」
アナウンスが流れると保護者と一緒の子どもたちがゾロゾロと南口ゲートへ移動していく
今回ウチのパーティーからはミューを出場させることとなった
ミューはラミスちゃんの為に僕がスキルプログラミングを施した人工知能のぬいぐるみだ
今回ラミスちゃんを離れてどれくらい動けるのか楽しみだ
もちろん生命体ではないので運動会に出られるかというのは疑問だが
この競技はいろいろな種族の子供から見物に来ている子供まで幅広く出場できるよう配慮された競技だ
特に順位も関係ないので問題ないだろう
「ミューちゃん大丈夫?ちゃんと走れる?」
心配そうにラミスちゃんが肩に乗っているミューに話しかける
「ミューハシルルー きゃはは」
ラミスちゃんの髪に抱きついたミューは楽しそうにしている
ラミスちゃんが南口ゲートへつくと小さな選手と保護者たちのバトルがあちらこちらでみられた
あるものは泣き出しあるものはスタート方向と逆に走り出す
それでもなんとか競技できるように子どもたちを並べスタートの合図をだす
今回は空砲ではなくヨーイドンでスタートだ
「ラミスードココー」
ミューはスタート位置につくとしばらくあちらこちらを見回した
ラミスちゃんはゴール方向を指差しあっちあっちとジェスチャーをおくる
位置についての合図が出るとそれでも旗をとってゴールするということがわかったのか走るようなポーズを見せたのだった




